トランプ大統領、35のツイートで振り返る2018年

2018年もトランプ大統領は数々の過激発言をつぶやき続けた(Photo by Sarah Rice/Getty Images)


【5月】
ロシア疑惑というでっち上げの魔女狩りで破滅させられた若くて美しい人生(とそれ以外の人々の人生)を誰が取り返すと言うのだ? 彼らは目を輝かせて、この国を支えようとワシントンDCまで来て、ズタズタになって故郷に帰った!(2018年5月27日、午後9時41分)

モラー特別捜査官の捜査によって関係者が何十人も起訴された。その中にはトランプの大統領選キャンペーンに深く関わった人々もいた。トランプにとって、合衆国政府を欺いた人々に裁きを受けさせることは裏切りであり、ポール・マナフォートらの常習犯たちは、アメリカをより良い場所にするという希望を持って「ワシントンにやってきた」人々で、彼らは不当な扱いを受けているということらしい。トランプ的には、連邦捜査官、恥を知れ、ということなのだろう。

すなまいが、私には、不正に仕組まれたロシアの魔女狩りなんかよりも、北朝鮮の核問題、不当な貿易協定、退役軍人局の件、経済、軍隊の再編成などなど、エネルギーを傾けなければいけない問題がたくさんある。連中はクリントン、ロシア、FBI、正義、オバマ、コミー、リンチを調べるべきだ。(2018年5月29日、午後8時27分)

ABCのボブ・アイガーがヴァレリー・ジャレットに電話してきて、ロザンヌ・バーが言ったコメントを「ABCはそういったコメントを許容できない」と伝えた。まったく、彼は自分が言ったひどいコメントやABCでの私への発言をドナルド・トランプ大統領に電話して謝罪したことが一度もない。もしかして、そういう電話は私のところにつながらないのか?(2018年5月31日、午前12時31分)

モラーの捜査に対してもっと暴言を吐くことを期待している国民にトランプは謝った。その理由は大統領としてやらなければいけないことがたくさんある、だった。ABCがロザンヌ・バーを解雇したことをきっかけに、ディズニーのCEOボブ・アイガーが自分に謝罪の電話をしてこないかを不思議がることも、その一つなのだろう。

【6月】
女性下院議員マクシーン・ウォーターズは驚くほどIQの低い人物で、ナンシー・ペロシと共に民主党の顔となった。さっき彼女が、Make America Great Again運動の支援者―本当にたくさんいるぞ―に対して害を及ぼすことを求めた。マックス、願いをするならよく考えてからしないと!(2018年6月26日、午前2時11分)

反対勢力の有色人の知性を貶す攻撃―この件はほぼ脅迫だが―というトランプお得の技は2018年のツケとなり、2019年に払わされることになりそうだ。2019年1月にウォーターズ下院議員は下院金融サービス委員会の議長になる。これによって彼女は大統領の納税申告書を召喚する権限を持つのだから。

上院で民主党議員が却下することは分かっているが、下院の共和党議員は今日午後の投票でGoodlatte IIと呼ばれる強力でフェアな移民法案を可決すべきだ。民主党は開かれた国境を望むが、私たちは強力で安全な国境を望むことが、この法案を通過させるだけで示されるのだから。(2018年6月27日、午後9時39分)

上院も下院も共和党が過半数を占める状態で、この移民法案を通せなかったのはトランプ自身の責任だ。上辺だけとは言え、アメリカ連邦議会に政府の家族別離方針の終了を決議する義務を負わせる大統領命令を発令したのち、トランプ大統領は下院の共和党議員にほとんど指示を出さなかった。そして、共和党のボブ・グッドラット下院議員が提出した移民法案が否決されたことを受け、共和党議員に移民なんかで「時間を無駄にするのはやめろ」と指示し、投票当日の午前中に妥協案を突然提出した。が、時すでに遅し。一切通過しなかった。年末に近づいても、連邦議会とトランプの関係は相変わらずの混迷ぶりで、2019年1月には民主党が過半数を占める状態に戻ると、状況は悪化するばかりだろう。

ウィスコンシンを出る直前に、メリーランド州アナポリスの新聞社キャピタル・ガゼットで起きた襲撃事件の状況を説明された。被害者とその家族にお悔やみを申し上げる。まだ現場にいる初期対応者たちに感謝する。(2018年6月29日午前5時49分)

2018年のトランプはメディアを悪魔化する言動に多くの時間を費やした。事実、トランプがボストン・グローブ紙をTwitterで攻撃したあと、同紙のスタッフを殺すと脅迫した罪で一人の男が逮捕されている。また、トランプが繰り返しやり玉に挙げているCNNを爆破しようと企てた男が逮捕され、この男は目立つ民主党員たちも爆破するつもりだった。6月に入り、メリーランド州アナポリスにあるキャピタル・ガゼット紙のスタッフ5人が一人の銃撃犯に射殺された。トランプはお悔やみを言ったものの、「人々の敵」としてメディアを攻撃する手は緩めなかった。12月初めにトランプがメディア攻撃を控えたとき、ガゼット紙に寄稿するフォトジャーナリストのジョシュ・マッケローがある記事でそれに反応した。その内容は、彼が毎年同紙に寄稿していた州知事の自宅のクリスマス飾りに関する記事を、いつも一緒に取材していたウェンディ・ウィンターが6月に射殺されたので、今年は初めて彼女なしで記事を作った、というものだ。「私はその日、何度も泣いてしまった」とマッケローが記した。「彼女がいなくて本当に寂しい。彼女が大好きだったこの仕事をしているとき、彼女も側にいてくれると思うことで自分を慰めている。ジャーナリズム。愛国心、真実を語ること、アメリカ人。私たちは自分の職務を果たしていくだけだ」と。

【7月】
何冊ものベストセラー本を書き上げ、文才に恵まれたことを誇りに思う私だが、フェイクニュースの連中は間違いを探すために私のツイートを注意深く読むのが大好きだということは特筆すべきことだ。大文字を使うのはその言葉を強調したいだけで、その文字が大文字じゃないといけないからではない!(2018年7月4日、午前8時13分)

2018年にトランプが大文字で表記した単語の一部がこれだ。
一大事、ドローン、ドラッグ、ギャング、テクノロジー、真実じゃない、終結しない戦争、コンクリートの壁、海域の柵、鉄製の羽根板の防壁、司法積極主義、ガソリンの値段、暴力的で長引く強い北風、国、国家、都市、偉大なUSA、人々の敵、支持率、投票泥棒、大きな勝利、大入りの会場、消防員、警察官、ネズミ、核ボタン、ホリデーシーズン、強いドル、動かぬ証拠、スコット・フリー、怒れる共和党、大統領へのハラスメント、大豆、懲役刑、バカバカしい、議会の召喚状、最高刑、世界へ喜びを。

【8月】
レブロン・ジェームズがついさっきテレビで一番間抜けな男ドン・レモンのインタビューを受けていた。彼のおかげでレブロンが利口に見えたが、これは簡単にできることじゃない。私はマイクが好きだ!(2018年8月4日、午後12時37分)

ここでもまた、有色人の知性を侮辱している。

カリフォルニアの山火事が拡大してひどくなった原因は、すぐに利用できる大量の水を適切に活用することを許可しないひどい環境法令のせいだ。その水は太平洋に流れるだけだ。延焼を防ぐために森林伐採もしないと!(2018年8月7日、午前6時53分)

この中で、トランプは林野部よりも森林火災の処理の仕方を知っていると主張している。11月の山火事発生時も同じことを言った。そんなこんなで、2018年のカリフォルニアは史上最悪の山火事に見舞われた。トランプは気候変動がこの一因だとは露程も思わない。

私が上院と下院の候補者の選挙戦や支援を(無理のない範囲で)行う限り、彼らは勝つだろう。私はこの人々が好きだし、彼らは私の仕事ぶりを気に入っているようだ。中国、イラン、経済問題などに対処する間に時間があれば、きっとあると思うが、巨大なレッドウェイヴが見られるはずだ。(2018年8月9日、午前12時25分)

そんな時間はなかったに違いない。

Translated by Miki Nakayama

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