THE NOVEMBERSが選んだ2018年の年間ベスト

THE NOVEMBERS

Rolling Stone Japanが選ぶ、2019年注目のアーティストに「2018年の年間ベスト」を答えてもらうこのコーナー。今年5月に発表したEP『TODAY』を経て、通算7枚目となるニューアルバム『ANGELS』を来春にリリースするTHE NOVEMBERSのギタリスト、ケンゴマツモトによるセレクトをコメント付きで紹介。

※「BEST OF 2018」記事一覧はこちら

◎ベスト・アルバム

●カマシ・ワシントン『ヘヴン・アンド・アース』

前作より格段にスケールアップしているカマシ・ワシントン。冒頭の「ドラゴン怒りの鉄拳」(原題:Fists of Fury)でブチ殺されてから、狂気の2時間半が経った頃には宇宙から地球を見て地球から天国を見上げていた。



●エイフェックス・ツイン『コラプスEP』

大好きエイフェックス・ツイン。徹底的にぶち壊しに掛かってるように聴こえて、しっかり踊れる。知性すら感じる。文学性まで感じる。



●キッズ・シー・ゴースツ『キッズ・シー・ゴースツ』

やっぱすごいよカニエ・ウェスト。常にヒップホップじゃないものを持ち込んでヒップホップの強度を強める。そのパンク精神をリスペクトしてる。




◎ベスト・ソング

●ボーイジーニアス「Souvenir」

美しいメロディ。だるくて少し足らなくて切ない歌声。俺には一生わからないであろう女心。そして被さるハーモニー。ジーニアス。



●アイスエイジ「Catch It」

イントロのフロアタムが鳴ってギターが入った瞬間、ああこりゃアイスエイジの新曲だわってわかる、つまり強固なアイデンティティを持ってる最近のロックバンドってそういないよね。男のロマン、マイナーコードに乗る破れかぶれなエリアス(・ベンダー・ロネンフェルト)の歌声。最高。



●XXXテンタシオン「SAD!」

かつてはパンクスやロックやグランジが体現していたやり場のない苛立ちや衝動、どうしようもない愛を彼はヒップホップで表現していた。無軌道で切実な若者がいなくなってしまうのは本当に悲しい。最後にリリースされたあまりにも美しい曲。




◎ベスト・アーティスト

●Phew

この項目では今年ライブを観てブチかまされたアーティストを挙げる。Phewの黄泉の国へ誘われる様な声。歌われる不条理。カフカを音楽にしたらきっとこうなる。城には辿り着けないのだから。



●Klan Aileen

今年間違いなく一番観ているバンド。九州が産んだ偏屈とバカの二人組。危ない質感とは裏腹にキャッチーな楽曲、いじけ飛ばした歌詞。必見。最新アルバム『MILK』、名盤。



●ポール・マッカートニー

生きてることに感動した。立ち歌い踊ってる事に感動した。ビートルズ、音楽ファンは必聴らしいです。






〈リリース情報〉

『ANGELS』
来春リリース予定。
その他詳細は後日発表。



『TODAY』
発売中

〈ライブ情報〉

「ANGELS ONE MAN TOUR 2019」

2019年3月16日(土)仙台・LIVE HOUSE enn2nd
2019年3月17日(日)新潟・GOLDEN PIGS BLACK
2019年3月20日(水)名古屋・CLUB QUATTRO
2019年3月22日(金)梅田・CLUB QUATTRO
2019年3月24日(日)岡山・IMAGE
2019年3月26日(火)福岡・The Voodoo Lounge
2019年3月31日(日)札幌・DUCE SAPPORO
2019年4月6日(土)東京・マイナビBLITZ赤坂

詳細:https://the-novembers.com/



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