ローリングストーン誌が選ぶ「2018年ベスト・ポップ・アルバム」トップ20

ローリングストーン誌が選ぶ「2018年ポップ・アルバム」トップ20


3 レディ・ガガとブラッドリー・クーパー『アリー/スター誕生』サウンドトラック
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2018年のポップ・ワールドは常軌を逸している。きっと今年はそんなふうに記憶されるだろう。レディ・ガガが70年代のソフトロックのファンタジーに舞い戻り、アーティストとしての自分の声を再発見した。彼女が歌う「カリフォルニアの金のように私の魂の奥底に埋没していた」の歌詞の通りに。一方、ブラッドリー・クーパーはロックスター的存在感を示し、ジェイソン・イズベルのバラッド曲「メイビー・イッツ・タイム/Maybe It’s Time」で、エディ・ヴェダー的なジャケットが似合い、エディ・ヴェダー的な唸り声を出せると証明した。そして、ステファニー・ジャーマノッタ(レディ・ガガ)はディープ・エステファンのピアノバラッド曲を歌うことで、いかに高尚なアート・コンセプトで音楽を作っても、彼女をレジェントたらしめるのは自称マザーモンスターとしての自身の歌声そのものだと証明したのである。



2位 アリアナ・グランデ『スウィートナー』
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アリアナ・グランデのここ2年間は不運続きと言える。悲劇に見舞われ、失恋し、それらすべてがアルバム『スウィートナー』制作中だけでなく、完成後のプロモーション期間中にも起きた。しかし、彼女が2018年にリリースしたこの作品は、ファレルとマックス・マーティンの主流から外れたR&Bポップ的アレンジによって、酸っぱいレモンが極上のレモネードに変貌を遂げた。クラブで映える「ノー・ティアーズ・レフト・トゥ・クライ/No Tears Left to Cry」、イモージェン・ヒープで埋めた「グッドナイト・アンド・ゴー/Goodnight n Go」は、グランデが最も冒険した楽曲であり、彼女自身の性格が反映している。ありがとう。こんな感じで今後もよろしく。



1位 カミラ・カベロ『カミラ』
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今年リリースされた最もエキサイティングなデビューアルバムがこれで、今後の長いキャリアが期待される最高の土台が出来上がった。アルバム『カミラ』はカベロの主張がはっきりと表れている。芝居がかった素人臭さもなく、自身の歴史をきっちりと踏まえ、見事なまでにキャッチーだ。ヒット曲「ハバナ」がアルバム全体の空気感を決めていて、自身のポップな声色を最大限に活かすために敢えてトレンドを追いかけなかったことが如実にわかる。その代わり、『カミラ』にはロック、オールドスクールのラテンポップ、伝統的なシンガーソングライターらしさが詰まっており、若い女性アーティストとしての等身大の彼女がそこにいる。

Translated by Miki Nakayama

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