2018年のBiSH、確かな成長を支えた6人それぞれの意識

BiSH:左からハシヤスメ・アツコ、モモコグミカンパニー、セントチヒロ・チッチ、リンリン、アユニ・D、アイナ・ジ・エンド(Photo by Masato Moriyama)



―アツコさんは2018年を振り返った時に、今年はBiSHにとってどんな一年だったと捉えていますか?

アツコ:結成から今日までいろいろな種を蒔いてきて、私は今年の漢字は何かというと2016年が“種”で、2017年が“芽”で、今年は何だろうと思った時に“摘(摘む)”かなと思ったんですよ。

チッチ:咲く前に摘んじゃうの?

アツコ:“咲”だ!

アイナ:“茎”?

モモコ:いや茎は違うでしょ。芽の時点で茎はあるよ(笑)。

アツコ:BiSHがやってきたことが少しずつ咲いてきたような気がしたんですよ。例えばライブでも、今年は初のホールツアーを10月から始めたんですけど、今までスタンディングだったら見えなかったようなものが、ホールだったり大きい会場になって全容が明らかになったり。スタンディングだとしゃがんだ部分とかが見えないじゃないですか。でも見えるようになったり、座っていてもできる振り付けだったり、今までBiSHがやってきたことが少しずつ芽生えてきた時期かなと思いました。

―モモコさんは? 今はこうして6人で、アツコさんも今までのことが実を結びつつあると言ってて、いい意味で安定したところにいる。そんな時、モモコさんだったらどういうところにモチベーションを持っていきますか? 前だったら大きい会場でやりたいとかあったと思うけど、ある程度実を結びつつある今の状況で、モモコさんを奮い立たせるものは何なのかなと。

モモコ:逆にこれからのほうが面白いなって私は思っていて。自分のやりたいようなことが、やろうと思えばもっとできるんじゃないかなと思って。BiSHの今まで隠れていた魅力に、世間の人もたくさん気づいてくれるような気がして。例えばあっちゃんがコントでアドリブを入れてきたり、あっちゃんの人間性の面白さにもっといろんな人が気づき始めたりして、BiSHは楽曲がすごいけど、楽曲だけじゃないんだよっていう部分を知ってもらえる気がしています。もっと活動の幅が広がるんじゃないかなって、モチベーションも上がりますね。自分から一歩手を出さないとできないと思うので、野心は持ち続けないとダメだなと思います。


リンリン

―リンリンさんは先ほどみんなでやるほうが好きとおっしゃっていましたけど、みんなでやる醍醐味ってどういうところにありますか?

リンリン:将来、もしBiSHが終わる日が来たら、終わってからがすごく楽しみなんです、私は。終わったあとに将来の若者とかが、こんなグループいたんだって見たときの感想とか反応が気になるので。

―BiSHをやったことによって、リンリンさんは大きく変わったことってりますか? BiSHを始める前と始めたあとでもいいし、ここ最近でもいいんだけど。

リンリン:やってから気づいたことは……自分は馬鹿だなと思いました。

―どういうところで?

リンリン:何も考えずに入ったので。BiSHにだけ興味を持って。人生を考えていなかったですね。

―でも、今はBiSHが自分の人生になっているからうれしいことですよね。

リンリン:はい。今は良かったです。

―最後にチッチさんに聞きたいんですけど、幕張でのライブを経てからも、今までと同じように日本のいろんなところでライブをしたりいろんなバンドと対バンしたりという活動は続いていくと思うんだけど、あらためて2018年を振り返りつつ、現時点でもいいんだけど、どんな2019年にしたいですか?

チッチ:2018年はいい意味で落ち着く時間がないくらいすさまじい1年だったので。横浜アリーナの単独とか夏フェスにもたくさん出て、ソロもあったり本を出したり、いろんなところに飛び込めていけた1年でした。でも、飛び込みっぱなしじゃダメだから。あっちゃんが言ったように、それが実るのが来年以降だと思うので、それからどんなBiSHになっていくのかすごく楽しみですね。BiSHは4年目なんですけど、ずっとBiSHなので。いろんなことが変わっていくけど、変わらないものもすごくあるから、それを大切にやっていけたらいいなと思います。頑張ります。

Interviewed by Takuro Ueno


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BiSH
2015年結成。2016年5月のシングル「DEADMAN」で早くもメジャーデビュー。2017年7月に幕張メッセイベントホールで行われたワンマンライブ「BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED THE FiNAL “REVOLUTiONS”」をSOLD OUT。12月には、結成からわずか3年で『ミュージックステーション』に出演し、“楽器を持たないパンクバンド”として強烈な個性を見せつける。その間、『KiLLER BiSH』と『THE GUERRiLLA BiSH』の2枚のフルアルバムを発表。2018年12月22日には幕張メッセ9・10・11ホールにて2万人規模となる単独ライブ「BRiNG iCiNG SHiT HORSE TOUR FiNAL "THE NUDE”」を開催する。
https://www.bish.tokyo/

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