2018年のBiSH、確かな成長を支えた6人それぞれの意識

BiSH:左からハシヤスメ・アツコ、モモコグミカンパニー、セントチヒロ・チッチ、リンリン、アユニ・D、アイナ・ジ・エンド(Photo by Masato Moriyama)



―11月に銀杏BOYZのツアーに出られたじゃないですか? 間近でライブを観て、一緒にやらせてもらって、特にチッチさんはどうでしたか? 

チッチ:いつも自分でチケットを取ったり、自分で観たくて観に行っていたものが、対バンツアーに呼んでもらって、同じ出演者として観ていたんですよ。それがすごく不思議な感じがして。同じ光景なのに、全然違うものに見えて。リハーサルから観ていたんですけど、これはもう二度と観れないんじゃないかと思いながら全部を目に焼きつけて生きていました、そのときは(笑)。銀杏BOYZの方たちは、私達のことをちゃんと音楽をやっている人間としてリスペクトも込めて呼んでくださっていて。それがすごくうれしかったですね。最初は意味がわからなかったんです(笑)。え!?って思ったんですけど、素直に一日が楽しかったです。音楽をやっていて良かったなと思いました。

―終演後、峯田さんに何か言われたり?

チッチ:峯田さんとしゃべるのは、本当に他愛もない話ばかりなんですよね。だからあまり覚えてないんですけど(笑)。「ライブ、良かったです」ってちゃんと言ってくれてすごくうれしかったです。他のメンバーさんも「良かった」って言ってくれました。

―前にチッチさんに話を聞いた時に、自分は誰よりもBiSHのことをバンドだと思っているって話をしてくれて。ちゃんとパフォーマンスもするし時には打ち上げにも顔を出して、そういう哲学でずっと活動してきたわけだから、銀杏BOYZに対バンしてくれないか?と言われたことってすごいことですよね。

チッチ:銀杏BOYZがアイドルを対バンに呼んだのは初めてって峯田さんが言っていて。銀杏BOYZの何かの初めてになれたのがすごくうれしかったし、言葉だけじゃなくて、ちゃんと形になったことがうれしかったですね。カッコ良かったって言葉だけじゃなくて、本当にそう思ってくれているからツアーに呼んでくれたと思うので。本当に奇跡みたいで。高校生の頃の私からしたら想像もできなかったです。


モモコグミカンパニー


ハシヤスメ・アツコ

―対バンイベントもそうですけど、バンドマンが集まるようなイベントとか、そういうカルチャーでBiSHが受け入れられて評価されて。アイナさんは亀田誠治さんや音楽家の方とお仕事をされることが多いと思うんですけど、その振り幅をどう楽しんでいるのかなって。

アイナ:その場の現場で違うんですけど、PlayStation 4のCMを歌った時に、鎮座DOPENESSさんと一緒にマイクを2本向かい合わせで立てて、アドリブで最後に歌を録ったんです。その時の鎮座DOPENESSさんがすごくて。水を口に入れてガラガラってやって、全然歌い出さなくて(笑)。勝手に消えちゃうし(笑)。まじヤバイなって思っていたんですけど、「ちゃんと練習してきたんで~」って言って歌ったら、もうスーパーカッコ良くて! 圧倒されすぎて。アドリブとか、次元が違う。これが本当のアドリブなんだって知って。言うこと言うことがテイクごとに違うんですけど、私はそれが全然できなくて。この人は心から音楽を楽しんでいるんだろうなって思った時、負けてられないなと思って。それが初めて“負けてられない”って思った瞬間でした。それからいろんなソロに携わるたびに、すごく堅い現場もあるんですけど、私の頭は鎮座DOPENESSさんを思い浮かべている(笑)。だから音楽家とかバンドとかは関係なくて、私は鎮座DOPENESSさんを思い浮かべてやります(笑)。

ハシヤスメ:鎮座DOPENESSさん聴こうっと(笑)。

―アユニさんは今回のカップリング「S・H・i・T」で作詞もしていますけど、作詞家として、自分の言葉を歌詞にする作業ってBiSHに入ってから変わりましたか? 

アユニ:その時に思っていることを書くっていうのは変わっていないんですけど、今回のカップリングは、今までは自分の書きたいことだけを書いてたんです。ソロのPEDROで7曲も出して全部作詞して、誰にも媚びずに本当に自分だけのことを考えて作詞したので、PEDROで培ったものはいったん忘れて、BiSHという原点に戻って、BiSHを好きな人たち目線でBiSHに寄り添って書いた曲です。

―すぐに言葉は出てきましたか?

アユニ:出てきましたね。本当の気持ちを言葉にするのが苦手で、いつも作詞は苦戦していたんですけど、BiSHを好きな人たち目線でBiSHに寄り添って書いてみたらすごく言葉が出てくるし書きやすくて。怒涛のスケジュールの2日間くらいで書いて、採用されるとは思わなくて。けっこうすらすら書いた感じです。

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