レディオヘッド、ジャネット・ジャクソン、スティーヴィー・ニックスが2019年ロックの殿堂入り

レディオヘッドは声明の中で、誠意をこめてこう述べた。「バンドを代表して、殿堂入りの票決メンバーに感謝するとともに、今年殿堂入りを果たした他の受賞者にお祝いの言葉を贈ります」だが2017年に弊誌がインタビューした際、彼らはロックの殿堂に少々懐疑的な態度を示していた。「ロックの殿堂に失礼なことを言うつもりじゃないんだ。多くの人々にとっては意味のあることだからね。でも文化の違いか、俺は理解できないんだ」と、ギタリストのエド・オブライエン。「いかにもアメリカらしいなと思ってさ。イギリス人はお互いを称え合うっていうのが得意じゃないんだ。いかにもショウビズ界って感じがするし、俺はそこまでショウビズ界の人間じゃないしね」

ロキシー・ミュージックのフロントマン、ブライアン・フェリーは違った意見だ。「ミュージシャン、エンジニア、プロデューサー、デザイナー、舞台裏で支えてくれた数えきれない人々、そしてもちろん、長年支えてくれたファンなど、ロキシー・ミュージックの世界観に関わってきた全ての人を代表して、喜んでこの由緒ある賞を受け取りたいと思います」というツイートを投稿した。

ロックの殿堂の授賞式では、受賞者がステージに全員集合し、皆でひとつの曲を披露して幕を閉じるのが定例だが、7名の受賞者全員が演奏できる曲を探すのは苦労しそうだ。「けっこう難題なんじゃないかい?」とブランストーンも言う。「もし、頭の中に浮かんだ曲は何かと聞かれたら、ビートルズの『アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア』かな。あの曲ならみんな知ってるだろ」

エリオットの意見は違うようだ。「たぶん、先輩方は(チャック・ベリーの)『ジョニー・B・グッド』っていうだろうし、若い奴らは(デヴィッド・ボウイの)『ヒーローズ』って言うんだろうな」と本人。「俺が、『なんかピンとこないな。俺はやらないぜ。みんな本気で俺たちと演奏したいかい? 俺たちも本気でやつらと演奏する気か?』って言いだして、気まずい空気になるかもしれない。どうなるだろうね。その場の雰囲気次第だな」

ロックの殿堂に関する過去の記事はこちら

Translated by Akiko Kato

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