フルカワユタカ最新コラボSG、背景にあるHAWAIIAN6とのリアルな人間模様

フルカワユタカ

フルカワユタカ、2018年のリリースは、コラボ・シングル2作品、ということになった。

一作目は、6月リリース、the band apart原昌和と一緒に作った「ドナルドとウォルター」。二作目である12月5日発売のシングルには、HAWAIIAN6の安野勇太と作った「クジャクとドラゴン」、POLYSICSのハヤシヒロユキと作った「インサイドアウトとアップサイドダウン」の2曲を収録。前者は、キャリア上で初めて2ビートでストレートで陽性なメロコアに挑んだ曲で(ただし歌詞が日本語なのがフルカワらしい)、後者はふたりの共通点であるデジタル・ビートが基調の、ポップだがマッドなダンス・チューンに仕上がっている。

このふたりとコラボするまでの経緯、特にHAWAIIAN6との関係を訊けば、それがそのままフルカワユタカのキャリアの解説にもなるし、現在につながる日本のパンク・シーンを振り返ることになるのでは、と期待して、フルカワユタカに話を訊いたところ、まさにその期待どおり、いや、期待以上に正直でリアルな話をしてくれた。

「パンクやんないと呼ばれないよ。英語にしないとダメだよ」って、ハコの人に言われた

─今度のシングルでコラボしたふたりのうち、HAWAIIAN6とは古い付き合いですよね。POLYSICSのハヤシくんとは?

フルカワ:ハヤシくんはDOPING PANDAの解散直前くらいからの付き合いなんですよね。ドーパンの最後の1〜2年ぐらい、FEVERで『DP SUMMIT』っていう対バンイベントをやってたんです。その時にPOLYSICSにも出てもらってからの付き合いだから。

─HAWAIIAN6はアマチュアの頃からですよね。

フルカワ:それこそ僕が21~22歳の頃だから、18年前とかになるのか。その頃から、2005年にメジャー・デビューする直前ぐらいまで一緒にやってました。最初に会ったのは、高円寺のGEARだったかな。その頃のライブハウス、パンク、メロコアとかが集まるブッキング企画が多かったんですよ。その前は僕ら、ミクスチャーっぽいことやってて、歌詞も日本語だったんです。そうすると、当時のライブハウスでは、箸にも棒にもかかんないというか。主流は全部英語でメロコアだから、1996年くらいは。

─Hi-STANDARDのファーストが出た翌年ですね。ライブハウスがそれ一色になっていた時期。

フルカワ:もう片っ端からメロコアで、ハコのブッキングもそういうイベントしかないんですよ。「パンクやんないと呼ばれないよ。英語にしないとダメだよ」って、ハコの人に言われたぐらいで。それで英語に変えて、呼ばれるようになって、っていう。

─でもメロコアはやらなかった?

フルカワ:そうですね。もともと僕はパンクの素養がなかったんで。タロティ(ベース)が詳しくて、いろいろ教えてもらって、その中で自分的にハマるものが、ロック・テイストのあるパンクで。LIVING ENDとか、All、Descendentsとか。そういう感じで、自分の許容範囲の中で、一所懸命パンクに寄せた、っていうことですかね。そうしないとライブハウスに出れないから。

─メロコアではないけれども、そこに交じっててもおかしくはないくらいに。

フルカワ:そうですね。当時、2ビートやってないバンドもいましたしね。それで、先輩のあのラインに当てはまってたらライブハウス出れる、みたいなのがあって。たとえば僕らだったら、HUSKING BEEは、速い2ビートの曲、ないじゃないですか? 8ビート主体で。「ハスキンみたいだね」っていうところで、仲間に入れてもらうみたいな。「このバンドはWRENCHだね」「このバンドはBRAHMANだね」って。

─はははは。

フルカワ:今考えるとバカげてるんだけど、ほんとにそういう時代で。だから僕、逆説的にHUSKING BEEを好きになりましたからね。似てるって言われて、聴いて、「ああ、こういうバンドもいるんだ、上の世代には」っていう。変な感じでしたよ、だから。

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