the LOW-ATUS、大木伸夫、フルカワユタカが「唄」で競演 『語り-gatari-』レポート

このイベント、1アクト終わるたびに、「フルカワユタカさんでした」というふうにアナウンスが入る。それを受けての「発表会みたいですね。僕のときも言ってくださいね」というひとことからの「FREE STAR」で、大木伸夫のステージがスタートする。

初期の代表曲である「赤橙」や「アイソトープ」から2014年のシングル「世界が終わる夜」、2010年の「ALMA」など7曲をプレイ。2曲目に「赤橙」を歌い終わったときのMCでは「昨日まで、1000人以上入るところだと知らなくて。私服でいいかと思ってたけど、こんな大きなとこだって知って、セットアップを用意しました」。のちに登場するthe L0W-ATUSも「100人ぐらいのとこだと思ってた」とのこと。


Photo by Azusa Takada

the LOW-ATUSと言えば、3曲目、さだまさしが書いた山口百恵の1977年のヒット曲「秋桜」を大木が歌い、オーディエンスがすっかりいいムードになったところで、それをぶち壊すようにステージに乱入。大木のハットを奪おうとするなどの狼藉を働いて去るが、大木、慌てず騒がず、「大好きです、筋肉以外は」と返す。

 「世界が終わる夜」「ALMA」と、10年代のACIDMANにとってとても重要なポイントとなった曲が続く後半では、リリックにこめた意志を言葉にしてから歌に入っていく大木。ラストの7曲目は、「ある人から電話が来て、『セッションやれよ』って」と、フルカワユタカを呼び込み、ふたりで井上陽水&玉置浩二の「夏の終わりのハーモニー」をデュエット。上のパートと下のパートが入れ替わったりしながら響くふたりの美しいハモリに、大きな拍手が広がった。


Photo by Azusa Takada

そしてトリ、the LOW-ATUS。ステージの途中で「ここまでスヌス(SNSのこと)に書いていいからね、ここからはおまけだから書かなくていいから」などとTOSHI-LOWが言っていたのだが、まさにそんな具合で、どこまで書いていいのかいけないのか判断にとても困るステージだった。なので、以下、特徴的だったことをいくつか書きます。

ふたりとも大木のハットをかぶって登場、ギターを鳴らしながら大木のMCのモノマネからスタート。思わず大木、止めに入ったが、このモノマネはその後何度も何度もくり返された。にしても、ギターの響きが大木のそれと同じであることに感心していたら、その何度目かのときにTOSHI-LOW、「いやあ、大木のエフェクター、おもしろいわ!」。大木、ステージに出て来て「ええっ、これ俺のなの?」。勝手に拝借していたそうです。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE