AAAドームツアー完遂 6色の光が織りなすSHOW TIMEの全貌

メンバーがステージを去り、スクリーンに“COLOR A LIFE”の文字が映し出されると、彼らを呼び戻すべく拍手が鳴り始め、「トリエ―!」と叫ぶ声が響いた。待ちきれない気持ちの表れなのか、定期的なリズムは何度も加速して立て直しを繰り返す。

暗転を挟み桜の映像と共に、西島の歌でアンコールの幕が開く。披露されたのは、「恋音と雨空」だ。曲始まりでは宇野が西島にマイクを向けられ、歌うように迫られる場面もあり、ライブならではのレアなパートわりも歌って見せた。<Have a new feeling>とコール&レスポンスが巻き起こったのは、10周年を経て新たなAAAを感じさせたナンバーの「NEW」。足を高く上げてふざけてみたり、背中を合わせてじゃれあってみたり。ステージで無邪気な表情をのぞかせる6人は本当に楽しんでいるようで、そのエネルギーは確実に会場後方まで伝わっていた。


「AAA DOME TOUR 2018 COLOR A LIFE」のステージに立つAAA(写真は大阪公演のものです/撮影:川田洋司、小境勝己、佐藤薫)

MCと写真撮影の後、繋がれたのはファンにとって楽しみのひとつでもあるスペシャルメドレー。盛り上がり必至の「Jamboree!!」に始まり、懐かしいラブソングの「逢いたい理由」や聴く人の背中を押す「Yell」、キラーチューンの「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」がパフォーマンスされる。虹色のトロッコに乗り込み会場を見渡すメンバーの視線は、観客ひとりひとりをとらえ「来てくれてありがとう」と五感の全てで伝えていた。この日の最後を締めくくったのは、Lダンスが特長的な「LIFE」。色とりどりに輝くサイリウムは、東京ドームにいるすべての人の人生を鮮やかに照らしているようだった。マイクを通さず「ありがとうございました!」と叫び、メンバーはステージを後にした。

Attack All Around、の意を持つグループAAA。その名前には、「すべてのことに挑戦する」という意味が込められている。実際、メンバーはグループ内での表現にとどまらず、ソロとしても各々の活動の幅を広げている。今回の『AAA DOME TOUR 2018 COLOR A LIFE』は、そのすべてを集約する場所がAAAなのだと改めて実感させるライブであった。それぞれが個人でも活躍しているからこそ、お互いを高めあいグループとしての本質を底上げしている。だからこそ、ほぼMCも挟まない激動の2時間をバテずに、極上のパフォーマンスでやりきれるのではないだろうか。多角的な表現を見につけ進化していく彼らが、15年、20年と時を重ね、より深みの増した色で観客を魅了し続けてくれることだろう。

「AAA DOME TOUR 2018 COLOR A LIFE」のステージに立つAAA(写真は大阪公演のものです/撮影:川田洋司、小境勝己、佐藤薫)

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