新井浩文と山本浩司が演じた実写版『行け!稲中卓球部』 松江監督が聞く2人の関係

左から新井浩文、山本浩司 ©「このマンガがすごい!」製作委員会 

ドキュメンタリードラマ『このマンガがすごい!』第9回のOAでゲスト出演したのは新井浩文と山本浩司。

新井は、2001年にデビュー後、映画『青い春』(2002年)では高崎映画祭・最優秀新人男優賞、『百円の恋』(2014年)では第39回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した実力派俳優。山本は、1999年に山下敦弘監督の映画『どんてん生活』でデビュー後、数々の映画やドラマに出演する個性派俳優。Rolling Stone Japanでは監督の松江哲明監督がインタビューした記事を特別にお届けする。

今回、2人が選んだマンガは古谷実の『行け!稲中卓球部』。新井曰く、映像化不可能と言われた伝説のギャグマンガ。変態の前野と『あしたのジョー』オタク井沢に、新井と山本が挑んだ。

ー役作りしてないのに、『行け!稲中卓球部』のグルーヴ感がずっと出てましたよね。

山本:いいシーンを選んだよね。

新井:うちだけじゃ実写化は無理ってことで班長さん(山本の愛称)にも出てもらったんですけど、この2人なら稲中だけじゃなくジョジョでも成立させる自信があります(笑)。

ーノープランで実写化に臨んだじゃないですか。でも結果的に現場で選んだシーンがハマって、前野と井沢というキャラクターの友情がちゃんと見える話でした。

新井:役作りほとんどしてない。撮影も2時間巻いて終わる。周囲の話を聞く限りでは、他の回の出演者の方々に申し訳ない気持ちです。

山本:でもうちらだって2パターン撮ったじゃん。

新井:といったって、白目にする・白目にしないとか、そんな大差ないですよ(笑)。

ー新井さんは班長さんを役者としてどう見てますか?

新井:役者としての理想論ですけど、ドラマの画の中に入ったときに「こういう人、本当にいるかも」って思われたくて。その点、班長さんはすごいんです。努力して出せるものじゃないものを持ってるというか。普段はダメ人間なのに演じるとすごい。

ー日常生活ではちゃんとした方じゃなくても、撮影の現場があるから生きていけるというか、そういう先輩の役者さんが僕は好きで。

新井:班長さんは他の仕事できないと思いますよ。自覚あるでしょ?

山本:この業界以外はヤバいかもね……。

ー班長さんは新井さんをどう見てますか?

山本:一緒にいて居心地いいんですけど、時々「どうしてこの人はこんなに親しくしてくれるんだろう?」という疑問がフッと湧いたり……。ゴハンもよくご馳走になってるし、気持ち悪い言い方すると俺でいいの?みたいな気持ちがありますね(笑)。

Interviewed by Tetsuaki Matsue

ドラマ25『このマンガがすごい!』
毎週金曜24:52~25:23
テレビ東京、テレビ大阪ほかで放送

監督:松江哲明
オープニングテーマ:アンジュルム「タデ食う虫も Like it!」
エンディングテーマ:前野健太
出演:
蒼井優、ゲスト出演:新井浩文と山本浩司、神野三鈴、塚本晋也、でんでん、中川大志、東出昌大、平岩紙、森川葵、森山未來、山本美月(五十音順)

【番組公式HP】 http://www.tv-tokyo.co.jp/konomanga/
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