人気アニメ『スポンジ・ボブ』作者、57歳で逝去

1980年代後半になって、ヒーレンバーグはアニメーション制作の道に進むために教職を離れた。1992年に制作した短編アニメ『Wormholes(原題)』はオタワ国際アニメーション・フェスティバルで「ベスト・アニメ・コンセプト賞」を受賞している。その後、ヒーレンバーグはニコロデオンのアニメ『ロッコーのモダンライフ』のディレクターとライターを長年務めた。このとき、『ロッコーのモダンライフ』を一緒に作っていたライターの一人がヒーレンバーグの『The Intertidal Zone』を読み、これを元にオリジナルのアニメ番組を制作するように強く勧めたのである。

2009年のワシントン・ポスト紙のインタビューで、スポンジ・ボブの喜劇的要素をもたらしたものをヒーレンバーグはこう説明していた。「たぶんローレル&ハーディ(※日本では「極楽コンビ」の名称で親しまれていた)のコントが大好きなせいだと思う。あの間抜けな仲良しコンビという設定からかなり影響されているからね。スポンジ・ボブは無邪気そのもので、間抜けでもバカでもない。それにスポンジ・ボブはパトリックがちょっとバカっぽいとは思っていても、正真正銘のバカだとは思っていないんだ。そして、無邪気とバカの最強コンビがとんでもない状況を繰り広げるわけだ。ここにユーモアが生まれる素地があるってことだよ」と。

Translated by Miki Nakayama

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