故スタン・リーの生み出した必読コミック15選

スパイダーマンの生みの親、スタン・リー。2004年6月18日、カリフォルニア州ビバリーヒルズのオフィスにて。(Photo by Vince Bucci/Getty Images)



5:ジャーニー・イントゥ・ミステリー 第83号(1962年8月)



リーがスーパーヒーローの素材を探し求めていたとき、ひとつのアイデアが浮かんだ。放射能クモに噛まれたティーンエイジャーにこだわらず、古代神話にもヒントがあることに気づいた。「どうしたら最強の人間よりも強くなれるだろうか? 人間ではダメだ。神でなくてはならない」と彼はエクセルシオールで振り返っている。そこでリーは北欧神話に立ち返り、『ジャーニー・イントゥ・ミステリー』にゴッド・オブ・サンダー(マイティ・ソー)を登場させた。医者のドナルド・ブレイクがミステリアスな杖を発見する。杖をひと振りすると、ブロンド髪に羽根のついたヘルメットをかぶり、魔法のハンマーを持った神に変身する。のちに同キャラクターは主人公として独立した。さらにアベンジャーズの一員となり、アスガルド王国から全天の神々を数えきれない若き読者の想像の世界へと導いた。

6:テイルズ・オブ・サスペンス 第39号(1963年3月)



ブラック・サバスが“時空を超えて旅をした、人類の未来のため”と歌うかなり以前より、トニー・スタークは存在していた。彼は億万長者の色男で、彼の命を維持する兵器化したスーパースーツを着て人類を救った。「ひとつの挑戦だった」と2013年にリーは、あるイベントで語った。「若者たちは皆、戦争に反対している。彼らはまた、大企業も憎んでいる。そこで私は考えた。もしも軍需産業で大儲けしているヒーローを作ったら、受けるかどうか見てみたい」 その通りになった。『テイルズ・オブ・サスペンス』の脇役として登場したキャラクターは、すぐにストーリーの主人公になった。リーによると、アイアンマンは外観が気に入らない数少ないキャラクターのひとつだったという。しかし彼はまた、スタークの分身はお気に入りのキャラクターのひとつでもあり、「アイアンマンのいないマーベル・ユニバース(MCU)は考えられない」と述べている。

7:ストレンジ・テイルズ 第110号(1963年7月号)



アーティストのスティーヴ・ディッコは、才能ある傲慢な外科医がアジアを訪れて最高の魔術師となるストーリーを思いついた。キャラクターの名前を“ミスター・ストレンジ”から“ドクター・ストレンジ”へ変更したのは、リーのアイデアだった。“ミスター”では、ファンタスティック・フォーに登場するミスター・ファンタスティックに似すぎていると考えたからだった。『ストレンジ・テイルズ』第110号(マスター・オブ・ブラックマジック!)にドクターを登場させたのは、リーだった。そこでは従来とは違ったスーパーヒーローが描かれ、リー本人によれば、ラジオ番組のキャラクター『チャンドゥ・ザ・マジシャン』からもヒントを得ているという。ドクター・ストレンジはその後『マスター・オブ・ザ・ミスティック・アーツ』にアップグレードされ、リーによる次元を超えたストーリーとディッコの気持ちを高揚させるアートワークのおかげで、マーベルにサイケな雰囲気が加わった。

Translated by Smokva Tokyo

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