リンゴ・スターが語る『ホワイト・アルバム』のリマスタリング「俺たちはプレイするのが大好きな4人の若造だった」

ホワイト・アルバムのリマスター作業を語ってくれたリンゴ・スター(Photo by Shutterstock)


―若さを保ち、常に活動的でいられる秘訣はなんですか?

そうだな、活動的でいることが若さを保つと思うね。運動もするよ。トレーナーがついている。ステージでは元気いっぱいだ。食事はベジタリアン食で、ブロッコリーは毎食必ず食べている。そんなふうに、自分にとって良いと思うことはすべてやっているんだ。あと、こうやって動き続けられる体力がある幸運にも恵まれているようだ。

―書籍やアートを通じて、あなたは異なる方法でファンと交流しているように思うのですが。

ああ、俺はみんなと交流しようとしているよ。それ以外にも正当な理由があるんだ。(書籍やアートの収益は)俺の慈善団体Lotus Foundationに寄付されることになっている。今回の新しい本は、コンピュータでいたずら書きをしたり、写真を見たりしたのが発端だ。そんなふうに無為に時間を過ごしているうちに「よし、本を作るぞ」って。だから写真集にしたんだ。この作業の間にツアーの準備をして、その作業の最中にゲストハウスにある小さなスタジオにこもってレコードを作っているんだよ。

―私たちもあなたと同じだけの体力と気力がほしいですね。

何がすごいかって、先週、俺はタコマにいた。ジョー・ウォルシュがVetsAidというチャリティをやっていて、ジェイムス・テイラー、ドン・ヘンリー、女の子バンドのハイムを招待していた。俺も友達に「ちょっとした手伝い」をしたくて、ピョンピョン飛び跳ね始めた。そしたら、みんながステージに来てくれたのさ。それがフィナーレだったものだから、みんなもピョンピョン跳ねてくれてね。あれは本当に素晴らしい光景だった。みんなが一斉に飛び跳ねているんだから……もちろん音楽に合わせてね。だって、俺たちはミュージシャンだもの。

―あなたには人を巻き込むパワーがありますよね。書籍『Another Day in The Life(原題)』ではビートルズ時代の思い出がたくさん述べられています。当時の思い出を振り返るのはどんな感じでしたか?

う〜ん、正直に言うと、思い出すには写真が必要なんだ。写真を見て、「うわー、この日はなんて大変な日だったんだ」とか、「大変な週だ」とか、「おや、これはバハマかどこかだな」とか。写真が記憶を引き出してくれる。そして、その一方で、他の思い出も浮かんでくる。俺が写真に収めたビーチに流れ着いたブーツとかね。あのブーツの光景は本当にシュールだった。この本はいろんなものが詰まっているよ。ポールが俺を指さしている写真とか、俺がピースサインを作っている写真とか。パリで撮影した1枚は傑作さ。これには霧の中のエッフェル塔も写っているんだ。

Translated by Miki Nakayama

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