米大統領選に関するFacebookのロビー活動や献金疑惑をNYタイムズが報道

2018年5月1日、米カリフォルニア州サンノゼのマッケンナリー・コンベンション・センターで開催されたF8サミットでスピーチをするFacebookの最高経営責任者(CEO)マーク・ザッカーバーグ氏。(Photo by JOSH EDELSON/AFP/Getty Images)

米国現地時間14日、ニューヨーク・タイムズはFacebookと批評家との対立をめぐるセンセーショナルな調査報告を公表した。

2016年にロシアがFacebookのプラットフォームを利用して米大統領選に介入していることを同社が知りながらも、イスラム教徒の移民に関するトランプ氏の過激な投稿を削除しなかったとニューヨーク・タイムズが報じた。

その理由として、大手メディア会社が支持者からの反発を恐れたことが挙げられるが、さらに特筆すべきは、ロシアによる大統領選への介入に関するFacebookの立場をめぐる危機的状況を管理するため、最高執行責任者(COO)のシェリル・サンドバーグ氏が幅広いロビー活動を繰り広げたことにある。

サンドバーグ氏は自社への批判を交わすため、外部の右翼企業を使って抗議運動の矛先をリベラルな慈善活動家ジョージ・ソロス氏に向けようとした。ソロス氏は、先月郵便で爆発物が送られるという事件の標的となった著名な民主党支持者の一人である。

15日の午後、Facebookの取締役会は調査報告に対するコメントを発表した。取締役会はニューヨーク・タイムズによる調査報告を公然とは否定せず、同社がロシアの関与を知っていながらも調査を妨害しようとした疑いを「極めて不当である」と表現した。

「何度も繰り返してきましたが、ロシアの関与を止めるための措置を講じるのが遅すぎたのは事実です」。マーク・ザッカーバーグCEOは、後日行われた電話会議で同紙のマイク・アイザック記者に言った。「だからと言って、私たちが真実を知ることに興味を持っていなかったとか、事実を隠蔽しようとしたというのは……事実無根です」

さらに同紙の調査報告によると、連邦議会のどの議員よりも、2016年にチャック・シューマー上院議員(ニューヨーク州選出)がFacebook従業員から資金を多く調達していたことが明らかになった。2017年にFacebookへの批判が強まるなか、シューマー上院議員は当時同社の調査を行っていた米上院情報問題特別調査委員会トップの民主党のマーク・ウォーナー上院議員(バージニア州選出)の調査を遅らせようと圧力をかけたと報じた。

さらには、Facebook従業員から合計4万ドルほどの資金を調達しただけでなく、シューマー上院銀の娘はニューヨークにある同社のオフィスでマーケティング・マネージャーを務めている。サンドバーグ氏が利用した活動家は、シューマー上院議員のこうした背景を知っていたのだ。

シューマー上院議員が上院の少数派のリーダーとして再選してから数時間後にタイミングよく発表された同紙の調査報告に対し、上院議員はいまだにコメントを発表していない。

Translated by Shoko Natori

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