死後40年、エルヴィス・プレスリーに大統領自由勲章

死後40年たったいま、大統領自由勲章の受賞が決まったエルヴィス・プレスリー(Michael Ochs Archives/Getty)

米現地時間11月16日の授与式で、「めざましい業績を上げた個人」に与えられる大統領自由勲章がエルヴィス・プレスリーに授与されることが発表された。「死後40年たった今もアメリカの象徴として称えられる」と、キングを偲んでトランプ政権が決定を下した。

「目覚ましい業績をあげた個人」に贈られる大統領自由勲章の7名の受勲者の1人に、エルヴィス・プレスリーが選ばれた。11月16日の授与式でドナルド・トランプ大統領から勲章を授かる。

ヤンキースの英雄ベーブ・ルース、最高裁判所のアントニン・スカリア裁判官らも、死後の受勲となる。大統領自由勲章は「アメリカ社会や国益、世界平和、文化やその他公私さまざまな活動に多大な貢献をもたらした個人に対し、大統領より贈られる、アメリカ市民最高の栄誉」。ホワイトハウス報道官室は土曜日、声明を発表した。

「エルヴィス・プレスリーは、世界中の何十億人の熱烈なファンにアメリカ文化の何たるかを教えてくれました。エルヴィスはゴスペルやカントリー、R&Bに影響を与え、彼独自の音楽を生み出し、十億万枚を超えるレコードセールスを達成しました」と、ホワイトハウスは受勲者についてこう述べた。

「エルヴィスはまた、アメリカ軍に2年あまり在籍し、名声を得たにも関わらず謙虚に祖国へ奉仕しました。彼はその後31本の映画に出演。彼のコンサートには記録破りの観客が駆け付け、彼が出演すればテレビの視聴率も上がりました。グラミー賞には14回ノミネートし、最終的にはゴスペル部門で3つのグラミー賞を手にしました。エルヴィス・プレスリーは、死後40年経った今もアメリカの象徴として称えられています」

大統領自由勲章の受勲者にミュージシャンが選ばれるのは毎年恒例で、オバマ政権の際はボブ・ディラン、スティーヴィー・ワンダー、クロリア・エステファン、ダイアナ・ロス、ロレッタ・リン、ブルース・スプリングスティーンらが受勲しており、死後の受勲はプレスリーで3人目となった。レーガン政権時代にはメレディス・ウィルソンと、ジャズの大御所カウント・ベイシーに勲章が授与されている。

トランプ大統領の就任以降、ショウビズ界は総じて大統領に対する風あたりが強いが、トランプ政権は2018年の受勲者に、プレスリーやルースなど、いまは亡きアメリカの象徴的存在を加える決定を下した。

その他の受勲者は、オリン・ハッチ上院議員、ダラス・カウボーイズのクオーターバックを務めるロジャー・ストーバック、アメフト選手から裁判官に転身したアラン・ページ判事、共和党に多額の寄付を行っているミリアン・アデルソン氏だ。


Translated by Akiko Kato

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