サンダース上院議員が語る新民主党とトランプ主義

バーニー・サンダース上院議員(Photo by Jeff J Mitchell/Getty Images)

2018年の中間選挙をめぐって様々なドラマが繰り広げられたが、米国現地時間11月6日の夜、バーモント州のバーニー・サンダース氏が票の66.1パーセントを楽々と獲得し、3期目の上院再選を果たした。

長年議席に座り続けた共和党と民主党の両上院議員たちが議席を失ったり、厳しい困難に直面したりしたのに対し、サンダース氏はあまりに簡単に勝利したため逆に話題にならない、という事態に。実際、投票日の夜はケーブルニュースでさえもサンダース氏の勝利をほとんど取り上げなかった。

それでも、サンダース氏は裏方として2018年のドラマにおいて重要な役割を果たした。とりわけ、サンダース氏はフロリダ州の民主党候補アンドリュー・ギラム氏のキャペーンを精力的に応援したため、僅差によるギラムの敗北には肩を落とした。評論家は今回繰り広げられた戦いの多くを、サンダース流の進歩主義的な政治を推進する可能性を問うた国民投票であるとの見方を示した。

2016年の選挙の直後と同じように、ローリングストーン誌はサンダース氏に今回の中間選挙、連邦議会における今後の民主党の戦略、かつての上院仲間ジェフ・セッションズ氏の更迭をはじめとする様々な議題に関する見解を聞いた。

2020年の大統領選への出馬が予想されるサンダース氏は、火曜日の勝利を「アメリカ民主主義を再生するという意味において極めて大きな前進」と表現した。その一方、中間選挙の結果について既に広がりはじめている、おなじみの社会通念に対する鋭い見解も述べた。

2年前同様、サンダース氏は現状に満足することに警鐘を鳴らし、トランプ大統領の大衆主義が偽物であると暴けるほど進歩主義的な法律の実現に向けて民主党が努力を怠るのは「極めて深刻な過ち」であると強調した。これに失敗することは、「核となる信念を持たない」トランプという人間に非常に重要な領域を明け渡すことにつながると主張した。

「調査や監査委員会はとても重要です。でも、働く人のための政策を打ち出すことも大切です」

ーおめでとうございます。

どうもありがとうございます。

ーまずは選挙日の夜についてご感想をお願いします。期待通り、それとも逆の結果でしたか?

選挙日の夜からメディアの目をそらすためトランプが今日セッションズ司法長官をクビにしたことを踏まえると、比較的良い結果だったと思います。火曜日の結果は、トランプ主義の拒絶という意味で非常に重要です。民主党が再び下院を支配できたことはもっとも大切な結果の一つですし、7つの知事選でも民主党が勝利しました。それぞれの州でも民主党は300もの勝利をおさめ、トランプが勝利したことで選挙人団を確保したオハイオ、ペンシルバニア、ウィスコンシン、ミシガンの4州でも、民主党の候補者が上院で勝利しました。アンドリュー・ギラム候補のために奔走した身としては、残念な結果になりましたが。ギラムのキャンペーンは素晴らしかった。人種差別を含む、様々な問題に立ち向かうものでした。すべての票を集計するかどうかはわかりませんが、ジョージア州の今後も見守りましょう。仮にステイシー・エイブラムス候補が負ければ、痛手になりますが。

ージョージア州での出来事に反対すべく計画はありますか?

私自身、声を大にしてできる限りのことはします。州務長官でもあるプライアン・ケンプという人物が票を集計することに誰もが不信感を抱いています。なぜなら、ケンプはエイブラムスの対戦相手ですから。一票残らず、すべての票が集計されなければいけません。これが必ず実現するよう、私もできる限りのことをします。

ーワシントン・ポスト紙は論説で「過激な」進歩主義者のリベラル派の前進もなく、ただ穏健な方向性の維持とほのめかしていますが——。

(笑)これには本当にショックを受けました!。これがワシントン・ポスト紙の結論だなんて、信じられません。こんな馬鹿げたことをいつまでも言い続けるなんて。9年前に共和党が上院下院の両方とホワイトハウスを支配し、民主党が1000ほどの議席を失ったときも同じことを言っていました。当然、これが組織の言い分であり、組織内の民主党議員の言い分でもあるのでしょう。しかし、選挙の結果がアメリカ民主主義を再生するという意味においては、極めて大きな前進であることに違いはありません。若い人々が政治プロセスに参加するよう促したのは、穏健派の民主党でも保守派の民主党でもありません。4年前と比べて投票率を——たしか50%だったかな——増加させたのも穏健派の民主党ではありません。

下院で大きな勝利をおさめたのは穏健派の民主党だけではありません。もちろん、穏健派の人々もいましたが。連邦議会初日に姿を現わす人々を見て、ワシントン・ポスト紙はさぞかしびっくりするでしょうね。なぜなら、近代アメリカ史においてもっとも進歩主義的な新人議員が顔を揃えるのですから。こうした議員の多くは女性や有色人種だけでなく、全国民対象のメディケア制度、最低賃金の時給15ドルへの引き上げ、公立大学の無償化、トランプが億万長者のために設けた減税への反対を掲げてキャンペーンを行った人々です。政治組織の未来はこうした進歩主義者たちの手にあるのです。

Translated by Shoko Natori

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