トランプ大統領の「忠実なるしもべ」がフロリダ州知事選で勝利

フロリダ知事選に勝利したロン・デサンティス共和党候補(右)とキャシー夫人(Photo by Stephen M. Dowell/Orlando Sentinel/TNS via Getty Images)

2年前、民主党とヒラリー・クリントン陣営の形勢が逆転し、民主・共和の均衡ががらりと塗り替えられつつあることが最初に露見したのはフロリダだった。アメリカ現地時間6日火曜日、フロリダはアメリカの政治情勢にまたもや判決を下した。トランプ主義は2018年も健在だと。

審判は、フロリダ知事選に出馬したトランプ崇拝者のロン・デサンティス共和党候補の勝利という形でやってきた。CNNはデサンティス候補の当確を東海岸時間の火曜日11:00に報道。開票率99パーセントの時点で、元下院議員は民主党のアンドリュー・ギラム候補に7万9000票の差をつけ、僅差で勝利した。タラハッシー市長をつとめるギラム候補は、フロリダ州173年の歴史で初の黒人知事を目指していた。

デサンティス候補の勝利が確定すると、トランプ大統領は自身のTwitterで「大きな成功だ」と宣言した。

・ドナルド・J・トランプのTwitter
今夜は大成功だった。みんなありがとう!
2018年11月7日午後1:14

40歳のデサンティスは元アメリカ軍法務部長(JAG)。国会議員として3期務めた後、今年の夏に辞職したが、とくに興味を引く斬新な政策は打ち出してこなかった。将来に関してもとくにこれというビジョンもない。記憶に残るようなスローガンも、人々の心をつかむ熱弁も、歴史へのオマージュもなかった。彼が出馬した目的はただ一つ。ドナルド・トランプのミニチュア版となることだ。

もっとも記憶に残る彼のTV広告を思い出してほしい。「キャシー」と題した30秒の度肝を抜く選挙CMで、デサンティス夫人は夫の育児スキルを称賛している。娘がおもちゃのブロックで壁を作っているのをみて、「この子が壁を作ったよ!」と喜ぶ父デサンティス、トランプ大統領の著書を娘に読み聞かせる父デサンティス。そこへ「闘犬トランプの忠臣」というテキストがスクリーンに現れる。さらにデサンティス氏は「アメリカを再び偉大にする」という庭の看板を使って、娘に言葉を教えようとする。「ロンはどこからどこまでトランプ氏みたいだって言われるんですよ」という妻の台詞でCMは幕を閉じる。「でも、彼のほうがもっとトランプっぽいと思います」

たしかに、デサンティス氏の知事選出馬は実験という他はない。トランプ氏本人の名前が投票用紙に載っていなくても、生え抜きのトランプ主義は勝利を収めることができるのだろうか? これこそが今回の中間選挙最大のテーマの一つだった。これがもっともはっきり表れたのが、フロリダ州知事選、デサンティス候補の選挙活動だった。

Translated by Akiko Kato

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