故マック・ミラーの死因判明、複数のドラッグとアルコールの過剰摂取による「不慮の事故」

マック・ミラー:2018年7月自宅にて撮影(Photo by Clarke Tolton for RollingStone.com)

米ロサンゼルス郡検視局が今年9月に亡くなったラッパーのマック・ミラーの死因を公表した。フェンタニル、コカイン、アルコールのオーバードーズによる不慮の事故で、いずれも娯楽用として摂取していたという。

フェンタニルは、ヘロインより30倍強力な合成オピオイドで、2017年には、フェンタニルと合成オピオイドがらみの過剰摂取もしくは過剰投与による死亡件数が一気に増加した。ここ数年に亡くなったプリンス、トム・ペティ、リル・ピープなども、今回のミラーと似たケースと言えるだろう。服用者は自分の薬にフェンタニルが含まれているとは知らず、あるいはそこまで強い効果があるとは思わずに服用した結果、いとも簡単に過剰摂取に陥ってしまう可能性がある。

生涯を通じて薬物問題に悩まされ、世間にもそう公言していたミラー。今年5月には麻薬服用による運転で逮捕され、メディアにも大きく取り上げられた。ミラーは過去に麻薬依存症であったこと、特にリーンと呼ばれるコデインとプロメタジンの混合物に極度に依存していたと告白。数年間は薬物を断っていたものの、再び手を出すようになった。死亡後、ミラーの自宅からは、アルコールの瓶、処方箋のボトル、「白い粉状の物質」が見つかった。

Translated by Rolling Stone Japan

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