ファレル、銃乱射事件直後に政治集会で「ハッピー」を使用したトランプへ警告

ドナルド・トランプへ法法的措置行使を警告したファレル・ウィリアムス(Photo by Shutterstock)

ピッツバーグ銃乱射事件直後、選挙演説で「ハッピー」を使用したトランプ大統領に対し、ファレル・ウィリアムスが法的措置も辞さないと警告した。「土曜日に我が国で起きた悲劇的な事件には、“ハッピー”なことなんて何ひとつありません」と、ファレルの弁護士が大統領に使用停止通告書を送付した。

土曜日、インディアナ州で行われたドナルド・トランプ大統領の演説集会でファレル・ウィリアムスの「ハッピー」が使用されたのを受け、ファレル側は大統領宛てに使用停止通告書を送った。集会が行われたのは、ピッツバーグのシナゴーグで銃乱射事件が発生してから、わずか数時間後だった。

「たった一人の過激な国粋主義者の手によって11人もの命が無残にも奪われたその当日に、貴殿はインディアナ州で行われた政治集会で、集まった群衆を前にファレル氏の『ハッピー』を流したのです」ファレルの弁護人を務めるハワード・キング氏は、トランプ大統領に宛てた使用停止通告書の中でこのように述べた(ハリウッド・レポーター誌から抜粋)。

「土曜日に我が国で起きた悲劇的な事件には、“ハッピー”なことなど何ひとつありません。貴殿がかかる目的でこの曲を使用することも認められておりません」

使用停止通告書はさらにこう続く。「ファレル・ウィリアムスは『ハッピー』の著作権保有者であり、著作権を行使することのできる唯一の人物です。ファレル氏は、貴殿が公の場で彼のいかなる楽曲をも披露、さもなくば放送または喧伝することをこれまで一度も認めておらず、今後も決して認めることはありません」 ワシントン・ポスト紙が日曜日に報じたところによれば、「ハッピー」はインディアナ州で行われた共和党マイク・ボスト候補の応援演説集会で使用された。

ウィリアムスは、トランプ大統領が中間選挙期間中に自分の楽曲を使用し続けた場合は法的措置も辞さない、と警告した最も最近のアーティスト。10月上旬には、プリンスの遺産管理団体がトランプ大統領に対して、選挙集会での「パープル・レイン」の使用停止を求めたほか、8月にはスティーヴン・タイラーが、大統領の政治集会で度々エアロスミスの「Living on the Edge」が使われたのを受け、使用停止通告書を送付している。

Translated by Akiko Kato

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