米中間選挙で民主党候補者がハッキングのターゲットに FBIが捜査を開始

カリフォルニア州第25選挙区の民主党候補者を標的にしたサイバー攻撃があったとして、FBIが捜査を開始した。(Photo by Mark Van Scyoc / Shutterstock)

アメリカ国内最大の激戦区、南カリフォルニアでの下院議会予備選挙で、民主党候補者を標的としたサイバー攻撃があったとしてFBIが捜査を開始した。

標的となったのは民主党候補のブライアン・カフォリオ。サイバーセキュリティの専門家は、分散型サービス妨害攻撃、いわゆるDDoS攻撃があったとみている。カフォリオ候補の選挙サイトは5週間にわたって合計4回の攻撃を受け、予備選挙の1週間前に行われた討論会直前には数時間にもその攻撃が及んだ。ローリングストーン誌はメールやそのほかの証拠データを検証。2018年中間選挙の候補者に対するDDoS攻撃の最初の事例として、9月に第一報を報じた。

カフォリオが立候補した第25選挙区は、現職のスティーヴ・ナイト共和党議員の支持基盤が弱く、民主党が奪還を狙っている。6月に行われた予備選挙ではカフォリオは3位に終わり、数千票の差をつけられ、本選挙進出は果たせなかった。

「FBIがハッキング捜査を開始して、喜んでいます」と、カフォリオ候補はローリングストーン誌にあてた声明文でこう述べた。「サイバー攻撃は、民主主義を危険にさらすものです。真剣に対応し、しかるべき処罰を与えない限り、今後も続いていくことでしょう」

選挙活動のデータからは、誰が攻撃をしかけたかは判明しなかったが、カフォリオ候補によれば、ローリングストーン誌の報道から数週間後の10月初頭、南カリフォルニア支局のFBI特別捜査官がカフォリオの元選挙スタッフの1人に接触し、DDoS攻撃について質問したという。FBIはその後も選挙関係者に聞き込みを行い、ハッキングに関する証拠データの提出を求め、事実関係の解明に当たらせていることが、選挙関係者の証言で明らかになった。

関係者によれば、FBIはDDoS攻撃の詳細に興味を示し、オンライン通販最大手AmazonのAmazon Webサービスが運営するサーバーが実際の攻撃に使われていたことを示すデータに絞って質問してきたそうだ。なかでも、カフォリオ候補のサイトが受けた4度の攻撃のうち、予備選挙の1週間前に受けた最後の攻撃に注目しているものとみられる。

FBIの広報担当者は、この件に関してコメントを控えている。

Translated by Akiko Kato

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