クルアンビンは、2014年にローラ・リー(Ba)、マーク・スピアー(G)ドナルド"DJ"ジョンソン(Dr)の3人で結成。無名の新人バンドにも関わらずボノボことサイモン・グリーンに見出され、彼が監修したコンピレーション『Late Night Tales』(2013年)に楽曲が収録されたことをきっかけに早耳のリスナーから注目を集めた。60~70年代のタイ音楽や、東南アジアのポップ・ミュージックに影響を受けたメロウでエキゾなソウル~ファンク・サウンドはミュージシャンにもファンが多く、デビュー・アルバム『The Universe Smiles Upon You』(2015年)のリリース以降はファーザー・ジョン・ミスティがツアーの前座に指名し、グラストンベリーやSXSWといった大型音楽フェスにも出演を果たしている。
今年リリースされた2ndアルバム『Con Todo El Mundo』では、そんな百戦錬磨のライブで培ったアグレッシヴなファンク・サウンドを披露しながら、ディープ・チルでオーガニックなグルーヴを構築し、さらなる中毒者を生んだことも記憶に新しい。