米中間選挙、テキサスの討論会では「移民問題」が最大の焦点に

2018年アメリカ中間選挙を前に行われた討論会で、ベト・オルーク下院議員(写真左:テキサス州・民主党)の最終弁論に耳をかたむけるテッド・クルーズ上院議員(写真右:テキサス州・共和党)。(Photo by Tom Reel-Pool/Getty Images)

アメリカ現地時間16日の夜、サンアントニオでは激戦の火ぶたが切って落とされた。ベト・オルーク下院議員(テキサス州・民主党)とテッド・クルーズ上院議員(テキサス州・共和党)が第2回討論会の檀上で顔を合わせたのだ。

討論会の前に行われた世論調査では、挑戦者オルークに対し現職クルーズが大きくリード。9月に行われた最初の対決以来、差は開いている。16日の討論会は、中間選挙投票日前の最後の対決の場となった。

今週初めに発表されたCNNの世論調査によれば、この秋テキサス州の最大の焦点は移民問題(26%が最大の懸念事項だと回答)、ついで経済(23%)、健康医療(19%)、銃規制(8%)そして選挙妨害(5%)と続く。討論会では銃規制については触れなかったが、他の4点に関しては両候補者とも意見を述べた。

・移民問題について

クルーズいわく、移民問題に関して候補者がもっとも明白に対立しているのがテキサス州だ。オルークはクルーズを原理主義者にたとえ、幼少期にアメリカに渡った移民たちの将来について協議するにあたり、協議反対の声を挙げた唯一の上院議員(民主党、共和党を問わず)であると指摘した。「上院がドリーマーズに関する協議に前向きな中、98人の上院議員が議会に出席し、97人が協議に賛成票を投じました。反対したのはただ1人です」とオルーク。

「壁を作ったところで、安全保障の問題は解決しません。分別のある政策が解決できるのです」と続け、移民問題に関しては民主党のジョン・コーニン上院議員と協力してゆく立場を明らかにした(両者はともに入国手続きの予算増額法案の通過を支持している)。

・減税について

クルーズはトランプ大統領の減税改革を擁護する立場を表明した。世論調査によれば、アメリカ国民の大多数がこの減税改正に反対している。「減税改革に賛成したことを誇りに思っています」とクルーズ氏。「減税は、テキサス州そしてアメリカ全体に莫大な恩恵をもたらすでしょう」(今週初め、税制改革により国家予算の赤字が17%上昇したことが明らかになった。上院多数党員内総務をつとめるミッチ・マコーネル議員は、医療保障、医療扶助、社会保障などアメリカの低所得層に対する支援制度のコストを削減して、損失の穴埋めを行うべきだと発言した)。






オルークはこのチャンスにすかさず反撃、対戦者との違いを明確に打ち出した。クルーズが政治活動委員会からの政治献金を受け取る姿勢であるのに対し、オルークは受け取りを拒否。「金の流れを追え、といいますが」とオルーク。「これらの減税の多くは、アメリカでも有数の大資本企業のもとへ流れているのです。アメリカは今、19世紀後半の高度成長期以来初めて、収入不均衡による分裂の危機を迎えています」

Translated by Akiko Kato

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