トランプ大統領の口撃にDNA鑑定で反撃...血筋を明かした米上院議員の素顔

15日に動画を公開する前に、ウォーレンはDNA鑑定の結果をボストン・グローブ紙に提供した。この鑑定を行ったのがスタンフォード大学のカルロス・ブスタマンテ教授で、同教授の鑑定方法は商業的なDNA鑑定の基礎テクノロジーとして使われている。この鑑定結果でウォーレンの6〜10世代前にネイティヴ・アメリカンの血筋が存在したことが明らかとなった。

一方、ホワイトハウスのケリーアン・コンウェイ補佐官は、この鑑定の科学的根拠を疑問視する手法に出た。

「出てきた結果によって、ジャンク・サイエンスを選んだり、根拠のある科学を選んだりする人が多いようだ。私自身はDNA鑑定に注目したことがないし、全く興味が沸かない」がコンウェイの発言である。

さらに、ウォーレンの動画はロサンゼルス・タイムズ紙の衝撃ニュースの直後に公表されている。同紙の記事は、下院の院内総務を務めるケヴィン・マッカートニー(カリフォルニア州共和党議員)の家族が、チェロキー族の血筋という胡散臭い主張で利益を得た方法をまとめたものだった。マッカートニーの義理の兄弟は、「Northern Cherokee Nation」の一員だと主張した後、少数民族に対する連邦契約によって700万ドル以上を受け取ったという(ロサンゼルス・タイムズ紙によると、この団体は連邦も州も「正当な部族とは認めていない。連邦が認めている部族のリーダーたちによる詐欺行為とみなされている」ということだ)。

今回のウォーレンのDNA鑑定は2011年のバラク・オバマの出生証明書公開の決断を思い起こさせる。これはトランプの「オバマはアメリカで生まれていない」という人種差別的な誤った主張に反応したものだった。オバマの最高戦略責任者デヴィッド・アクセルロッドは15日、ウォーレンの決断がトランプの口撃を抑えるのではなく、さらに刺激する可能性を懸念する談話を出した。

Translated by Miki Nakayama

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