トランプ米大統領がMMAに署名、新時代に合わせた音楽著作権法が成立

・Spotifyの総合弁護士で商務法務副社長のホラシオ・グティエレス
「Spotifyでの我々の核となる使命の一つが、何百万というアーティストが愛する仕事、つまり音楽制作と音楽演奏で生計を立てて良い暮らしができる手助けをすることだ。Music Modernization Actはその使命を実現するための、そして現在我々が住んでいるデジタル社会に適さない時代遅れのライセンス契約システムを改定するための大きな一歩である。MMAは音楽コミュニティに利益をもたらし、音楽ラインセンスとアーティストへの支払いが透明度を増し、効率的になるはずだ」

・ザ・レコーディング・アカデミー会長兼CEOニール・ポートナウ
「本日、大統領が署名したことでMusic Modernization Actが公式に国の法律となった。我々をここに導いてくれた調和と結束を讃えながら、何千何万というパフォーマーたち、ソングライターたち、スタジオで働くプロフェッショナルたちの努力に拍手を送りたい。音楽作品がデジタル音楽サービスや衛星通信による音楽サービスで使用された場合に、すべての音楽制作者が正当な収益を保証されるという歴史的な変化を起こすために、彼らは力を合わせて尽力した。また、ここ何年間もこの問題を訴え続け、21世紀の音楽法を実現するために尽くしたアメリカ連邦議会の議員たちにも感謝したい」

・全米音楽出版社協会会長兼CEOデヴィッド・イズレイリート
「Music Modernization Actがついに国法となった。MMAを通過させたアメリカ連邦議会の議員たちと、法案に署名した大統領に非常に感謝している。長過ぎるといえるほどの間、正当な料金設定もなく、受け取るべき利益ももらえない状態でソングライターたちは作品と労働を提供してきた。そして、音楽業界の歴史で初めて、音楽業界がテクノロジー企業と手を結んでこれらの組織的な問題の解決に着手したのである」

・独立系音楽出版者協会(AIMP)のマイケル・イームス、アリサ・コールマン、ジョン・オジアー
「トランプ大統領がHatch Goodlatte Music Modernization Act (MMA)に署名した今日は、独立系音楽出版者、ソングライター、そして音楽業界全般にとって歴史的な日だ。この法律は1998年のデジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act/DMCA)以来の連邦法で、これは現在のオンライン時代を生きている著作権所有者のニーズに対処するものである。この法律により、長い間先延ばしされてきた様々な問題が解決され、デジタル・サービス企業は1972年以前にレコーディングされた楽曲の使用料も支払う義務があることが明確になった一方で、今後の印税率の決定と印税の徴収が容易になることだろう。それに加えて、独立系音楽出版者とソングライターが新たなライセンス契約担当者として自動的に話し合いに加わることも保証されることとなった」

・Music Business Association(音楽ビジネス協会)のジェームス・ドニーノ
「音楽ビジネス協会は、Music Modernization Actを実現に導いた桁外れで前代未聞の努力と尽力を讃えて、当協会メンバーとパートナーに大きな拍手と称賛をおくりたい。これはクリエーターとその商業パートナーが連帯したことで勝ち取った素晴らしい成果であり、そこにアメリカ連邦議会が加わり、長い間先延ばしにされていた著作権法の改定を実現した。これは音楽ビジネス全体の新たな時代の幕開けだ。ブラボー!」

・DiMA(Digital Media Association/デジタルメディア協会)CEOクリス・ハリソン
「この法律制定は10年かけて実現したものだ。DiMaと同協会のストリーミング会員企業はこの制定過程において、最初から最後まで最前線で活動し続けたことを誇りに思っている。今後も業界のパートナーたち、立法者たちと手を結んで活動する一方で、現代的な新システムが出版者、ソングライター、アーティスト、レコード・レーベル、デジタル・サービスに透明な環境と利益をもたらすと信じている」

Translated by Miki Nakayama

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