BTS全米ツアー最終日レポート、会場に集ったファンのリアルな「声」

2018年に大躍進したK-POPグループ、BTS(防弾少年団)。米国現地時間6日に全米ツアー最終公演を行った。(Photo by Big Hit Entertainment)

米国現地時間6日(土曜日)の夜、BTS(防弾少年団)の全米ツアー最終公演が開催された。会場となったNYクイーズのシティ・フィールドは歓喜に包まれたが、コンサートの冒頭でBTSのメンバーRMはオーディエンスに注意を促した。「安全の為に、周りの人にくれぐれも配慮してください」

見事アメリカ・デビューを果たしたこの7人組は、これまでどのK-POPグループも成し遂げられなかったところまで上り詰めた。チャート新記録を次々打ち立て、5月にチャート10位にランクインした「Fake Love」をはじめ、トップ100入りも一度や二度ではない。今年だけで、全米アルバムチャートで2度もNo.1に輝いている。『Love Yourself 結 ‘Answer’』の発売第1週のセールスは18万5000ユニット。こんな数字を叩きだせるのは英語圏のビッグスターぐらいのものだ。

BTSがここまで成功したのは、昔ながらのショウビズ・パワーと、ウルトラモダンなソーシャルメディアの知恵のおかげだ。メンバー7人とも身体的に優れたダンサーで、身のこなしもスマート。斜に構えところと、センチメンタルな一面を併せ持つ。スタジオでは、吐息交じりに声を震わせて歌うかと思えば、いかにもな無愛想さでラップする。何十年にもおよぶアメリカのポップ・ミュージックの遺産を全てかき集め、それら素材を再構築してダイナミックな曲に作り替える。そうして完成した楽曲は、R&Bから90年代東海岸のヒップホップ(Boom Bap)、トップ40系ダンスミュージックまで多岐にわたる。

と同時に、遠く離れたかの地で熱狂的なファンベースを育み、密な関係を築いてきたことも、彼らをアリーナ級グループへと成長させた要因だ。「10年以上K-POPを聴いているわ。ティーンの頃からね」というのは29歳のキャロライナ。BTSを一目見ようと、ノースカロライナ州からシティ・フィールドにやってきた。「これまでBTSほどハマったグループはいないわ。彼らが発信するものはどれも素敵。胸にグッとくるの」

他にも何人かの観客が(大半が女性だが、付添役または献身的な相方として同行した男性も何人かいた)、BTS色に染まっていった経緯を語ってくれた。最初は見事なコーラスや、ゴージャスな外見から始まる。なかでも人気はJIMIN。クイーンズでもひときわ歓声を集めていたようだ(もっとも、ざっと見た限りではあるが)。「最初は、カッコいい男の子たちだなと思って、気になったの」というのは16歳のディミトリア。「そのあと、音楽もすっごくいいことに気づいて、止められなくなっちゃった」

35歳のビアンカは、BTSをアメリカで観られるという貴重な機会を逃すまいと、はるばるコロラドから飛んできた。彼女がグループに惹かれたのは「キャッチーなビート」。「そのあと、いろいろ調べてみたの」と彼女は続ける。「罠にかかったようなものよね。知れば知るほど虜になっていくんだもの」「みんな最初は、自分のお気に入りのメンバーから始まるのよ」というのは、ニュージャージー出身の20歳のアシュリー。「それからインタビューとか練習風景とか、ミュージックビデオを見ていくうちに変わっていくの」

Translated by Akiko Kato

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