ボブ・マーリーの1976年射殺事件を徹底調査した『ReMastered』の予告編が解禁 

Netflixの『ReMastered』徹底調査されたボブ・マーリーの1976年の射殺事件

誰がボブ・マーリーを撃ったのか? 死後42年経った今も、レゲエ界のスーパースター暗殺未遂事件は音楽界最大の未解決事件として語り継がれている。Netflixの『ReMastered』の最新予告編では、ドキュメンタリーの調査チームがいくつかの仮説を仄めかしている。

音楽業界に眠る8つの謎を解き明かす番組『ReMastered』は10月12日より放送スタート。2019年5月まで毎月1話ずつストリーミング配信される。第1話は「Who Shot Sheriff?(誰が保安官を撃ったのか?)」と題し、1976年12月に世間を賑わせたボブ・マーリー暗殺未遂事件を取り上げる。事件はキングストンにあるマーリーの自宅で発生。彼が出演を予定していた平和運動コンサートの数日前の出来事だった。この事件はその後何年にもわたり人々の興味をかき立て、小説家マーロン・ジェームスによる2015年ブッカー賞受賞作「A Brief History of Seven Killings」などの作品を生んだ。

「ボブを傷つけようという人など、いただろうか?」と、予告編のナレーションが語る。番組によれば、その答えは1970年代当時のジャマイカの入り組んだ政治情勢がらみだと言う。軽傷で済んだマーリーは、その後予定通りスマイル・ジャマイカコンサートに出演し、暗殺を企てた犯人に抵抗する姿勢を見せた話は有名だ。

『ReMastered』第2話以降は、2002年に起きたRUN DMCのジャム・マスター・ジェイ殺害事件や、ソウルレジェンド、サム・クックの1964年の痛ましい死、1973年ピノチェト政権によるチリのプロテストシンガー、ビクトル・ハラの殺害など、さまざまな犯罪を取り上げる。エンターテインメント業界の重鎮アーヴィング・アゾフ氏が、シリーズのエグゼクティヴプロデューサーに名を連ねている。

マーリーの暗殺未遂事件に関しては、レゲエ史研究家で活動家のロジャー・シュテフェンス氏も『So Much Things to Say』と題したオーディオ書籍で詳しく解説しており、昨年ローリングストーン誌でも一部抜粋を掲載した。

Translated by Akiko Kato

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