ウィル・スミスの息子のジェイデン・スミス、ラッパーとして急成長

ウィル・スミスの息子で、俳優でありラッパーのジェイデン・スミス(Photo by John Sciulli/Getty Images for McDonald's)

ラッパーとして日々スキルアップしているジェイデン・スミス。新曲「Back On My Shit(原題)」では、自分が受けた影響をあからさまに披露しており、ラップスキルも成長している。

ジェイデン・スミスが受けた影響は幅広く、彼は自分が受けた影響をあからさまに披露している。20歳になったスミスは魅力的なラッパーとなり、もっと良いラッパーになるべく、日夜精進しているのだ。「Back On My Shit(原題)」をラップするスミスはまだ上手なラッパーの域には達していないが、目標に到達する訓練の終わりは近いようだ。

スミスが3分弱の曲に詰め込んだ要素は以下の通り。ミニ・オフセットのようなラップ、『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー』時代のカイエのように歪ませた声、ヒューストン生まれのチョップド&スクリュードを使ったナレーション、ジャスティン・ヴァーノンのヴォコーダーにインスパイアされたアウトロ。本来なら、これらの要素がうまく噛み合うわけがない。しかし、スミスは混じり合わない音楽要素のカオスから理路整然とした何かを生み出そうと果敢に挑戦し、その過程も楽しんだ。(公平を期すためにいうと、チャイルディッシュ・ガンビーノが「This Is America(原題)」でジェイデンと同じようにする様子を観客は容認していた。)

ラッパーとしてのスミスは良い1週間を過ごしている。月曜日、アルバム『Syre(原題)』をリリースしたスミスと彼と同世代の最も才能に恵まれたラッパーが互角にラップするのを世界が聞くこととなった。ジェイデンはヤング・サグと「On the Run (On the Rvn)」でコラボレーションした経緯をBest’s1のザイン・ロウに説明した。

「(ヤング・サグは)本当に個性的で、限界を超え続けている。だから前々から僕たちは一緒に何かを作る運命だと思っていたんだ」とスミスが言った。「僕たちはネット上で遠くからお互いを見ていたって感じがするし、僕たちには共通することがたくさんあるって予感していたね。スタジオでも共通する点がたくさんあるって感じるよ」。

「Back On My Shit(原題)」は、先月公開された映画『Skate Kitchen(原題)』のサウンドトラックに収録されており、この映画でスミスは主人公が恋するデヴォンを演じている。7月に行ったローリングストーン誌とのインタビューで、スミスはある映画でスケートボードの演技をしたあとに得たスケートボード哲学を披露した。

「スケートボード文化というのは体制への反抗なんだよ」とスミス。「それこそ、歩かない、走らない、車も運転しない、でもスケボーするって感じ。スケボーは飛ぶのと近い感覚なのさ」と。


Translated by Miki Nakayama

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