愛と人間力に満ちた、ケシャ来日公演をレポート「全ての人はイコールでしょ?」

10月1日にZepp Tokyoで公演を行ったケシャ。(Photo by Masanori Doi)

ケシャの来日公演がいよいよスタート。今回は奥浜レイラ氏による10月1日Zepp Tokyo公演のオフィシャルレポートを掲載する。なお、ツアーはこのあと本日10月2日に東京・Zepp DiverCity、10月4日に大阪・Zepp Nambaで引き続き開催。RSJでは本公演のためにケシャへのインタビューも行なっているので、あわせてチェックしてほしい。

今年4月に予定されていた単独来日公演が、本人の怪我の影響により延期になっていたケシャ。待望の振替公演が、10月1日Zepp Tokyoからスタートした。

ステージにはスモークに包まれた大きな宇宙船のオブジェ、その中からオーロラのように光る白いケープと、星の配列を模した大きなヘッドピースという装いでケシャが登場し「こんにちは、東京!」と呼びかけると歓声が一気に大きくなる。

最新作『レインボー』から「ウーマン」でパワフルにスタート。4人のバンドのグラマラスな演奏の中、2人のダンサーとともに中指を立てダンスしながら早速強いメッセージを歌に込める。続く「ブラー・ブラー・ブラー」ではグリッターの効いたパープルのギターを鳴らしながら歌うのだが、この歌声に魔法にかけられたように引き込まれてしまう。

最新作では、自身の音楽的ルーツであるロックやカントリーなどを全面に押し出し、新しいスタートを切った。“パーティー・ガール”なイメージでデビューした彼女だが、その音楽の引き出しの多さと歌い手としてのパワーに改めて驚かされる。このステージでも、のっけから最高のロック・パーティーに私たちを誘い込むその歌の力がとにかく凄い。

ケシャPhoto by Masanori Doi

3曲目「ブギー・フィート」では、ダンサーとのシアトリカルなダンスで魅せながら表情豊かな歌声で盛り上げた後、「この曲は、私のLGBTQアニマルズのために歌います」と伝え「ウィー・アー・フー・ウィー・アー」へ。

曲の最中にも「この曲は基本的人権について歌っているの。全ての人はイコールでしょ?」と叫ぶと、観客は声援でそれに賛同する。彼女が“声を上げる者たち”のアイコンになっていることが伝わる前半のハイライトだった。

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