コートニー・バーネットが語る、カバーソングが好きな理由

Spotify Singlesのセッションでエリーズ・ワインバーグの「Houses」を演奏するコートニー・バーネット(Photo by Shutterstock)

コートニー・バーネットは、ニール・ヤングも共演したと噂される「ちょっと謎めいた」フォークソングのカバーについて語った。

最近お目見えしたSpotify Singlesで、エリーゼ・ワインバーグの「Houses」をカバーしたコートニー・バーネットが、Spotify配信「Under Cover」の最新エピソードでその思いを語った。本人いわく、Sleater Kinneyのドラマー、ジャネット・ワイスから教わったというこの曲は、都市伝説化しているという。

「私が聞いた話だと、(ワインバーグは)最近広く再発見されてるそうなの。ちょっと謎めいていて、そういうところも好き」と、バーネットはワインバーグと曲について語った。「いかにもニール・ヤングっぽい最高のギター・フレーズ、あれはニール・ヤング本人が演奏してるんじゃないかって話もあるのよ。でも、レコードジャケットを見たけど、彼はクレジットされてなかった・・・多分、レコーディングのときたまたま隣のスタジオにいて、休憩中にお茶でも飲んでるときに偶然出くわして、ちょっとギター弾いてく? みたいな感じだったんじゃないかな、って勝手に想像してるの」。



バーネットが演奏する「Houses」はオリジナルよりもテンポはやや早め、キーを少々変えるなどアレンジを加えている(「エリーゼ・ワインバーグみたいにきれいな高音の声は出せないから、キーを落とさなきゃいけなかったの」)。楽曲のもつ「即興的な」臨場感あふれる雰囲気はそのまま残しつつ、独自の解釈を盛り込んでいる。「ギター・ソロをがんばっちゃったかな。ちょっとエゴがでちゃったかもね」と本人談。

バーネットは、ここ数年さまざまな楽曲のカバーを手掛けているが、他のアーティストの楽曲を再解釈することの重みをようやく理解してきたと語る。「昔は単に趣味でやっていたというか、その曲が好きだからカバーしたって感じで、歌詞の内容をちゃんと理解してたわけじゃない。でも今は、誰かの曲を歌うことの責任を感じている。きちんと演奏しなくちゃいけないんだってね」。

「歌詞にピピッと感じるものがあるかどうかが、ひとつの重要なポイント」とバーネット。「その曲を音楽的に理解するっていうのはまた微妙に違うのよね。そこが面白いところなんだけど。でも、そういう風に歌詞に共感できるようになるには、サウンドの奥に秘められた感情的な側面を理解することが必要だと思う」。



Translated by Akiko Kato

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