米人気コメディアンが81歳で実刑判決、TVでのイメージとはかけ離れた「性犯罪者」の顔

生涯にわたって性犯罪者リストに名前が登録されたコメディアン、ビル・コスビー(Photo by Randy Miramontez / Shutterstock)



2004年、アンドレア・コンスタンドさんに対し強制加重暴行を働いた件に関して、今年4月に陪審団はコスビー被告に対し、同意なしでの強姦、無意識下での強姦、薬物を服用させた上での強姦、以上3件の罪で有罪の評決を下していた。男性7名と女性5名から成る陪審団は、2日間にわたる審議の末に評決に達した。

過去1年以内にコスビー氏は2度起訴されている。1度目は不起訴に終わったが、2度目は訴訟手続きが進められた。裁判でオニール判事は、コンスタンドさん以外に5名の女性の証人喚問を承認。5人はそれぞれコスビー被告との性的関係について証言した。一方被告側は、新たな弁護人してトーマス・A・メスローJrを起用。コスビー対コンスタンドの民事訴訟では、新たな証拠が採用された。

コンスタンドさんをはじめ、コスビー被告から性的暴行を受けた被害者の女性たちは、ジャニス・ディキンソンさん、シーラン・ラシャさん、ハイジ・トーマスさん、リズ-ロッテ・ルブリンさん、ジャニス-ベイカー・キニーさん。検察側は彼女たちの証言にもとづき、コスビー被告が女性と出会い、ドラッグを服用させた上で暴行を行った手口を明らかにしようとした。クリステン・フィーデン検察官は最終弁論で、陪審員に対しこう主張した。「(コスビー氏は)彼がTVで演じていた役のイメージとは全く別人です。事実、彼はこのイメージを隠れ蓑(みの)にして、無防備な若々しい女性たちの信用と信頼を手にしていたのです」

コスビー被告の弁護団は、被害者であるコンスタンドさんの信用を落とす作戦に出た。メスローJr弁護士は彼女を、「ネズミ講に長けた詐欺師」だと主張。弁護団はまた、コンスタンドさんとコスビー被告が恋人関係であったことを証明しようとし、反対尋問では、暴行が行われた後の数週間に被告の自宅へ何度か電話をかけていたことを問いただした。さらにメスローJr弁護士は、依頼人が息子を亡くした後、「悲しみに打ちひしがれ、心を病んで」いたとし、コスビー被告に対する同情を煽った。

コスビー被告に不利な証言をした他の5人の女性たちに対しては、なぜもっと早く訴訟を起こさなかったのかと執拗に問いただし、単に世間の注目を浴びたいだけだとレッテルを張った。だが、証人の女性たちは決して屈することはなかった。証人の1人トーマスさんは、コスビー被告の糾弾に踏み切った理由を「連続レイプ犯が有罪になるのを見届けたかったから」と答えた。

Translated by Akiko Kato

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