Netflix新作ドキュメンタリーは、ボブ・マーリー狙撃事件などの音楽業界の未解決事件

ボブ・マーリー暗殺未遂事件をテーマにしたNetflix新作ドキュメンタリーシリーズが解禁される(Photo by Gijsbert Hanekroot/Redferns)

Netflix新作ドキュメンタリーシリーズで、ボブ・マーリー暗殺未遂事件、サム・クック殺人事件など、音楽業界の未解決ミステリーを調査する。「ReMastered(原題)」と題した番組では、未解決のジャム・マスター・ジェイ殺人事件、ジョニー・キャッシュがホワイトハウスにニクソン大統領を訪ねた真相、ロバート・ジョンソンがしたとされる悪魔との取引などもテーマに取り上げる。

近日公開予定のNetflixの新ドキュメンタリーシリーズでは、音楽業界で起きた未解決ミステリーを捜査する。1976年に起きたボブ・マーリー狙撃事件、サム・クック殺人事件、Run-DMCのジャム・マスター・ジェイ殺人事件などが予定されている。

全8話の「ReMastered(原題)」は、現地時間10月12日にストリーミング・サービスで公開される。初回のタイトルは「Who Shot the Sheriff?(原題)」。ボブ・マーリーの暗殺を企てた襲撃事件後にジャマイカの政治家とCIAが果たした役割を分析する。マーリーはこの襲撃で腕と胸に銃弾を受けて負傷した。

翌月11月には、米国ハーラン郡のドキュメンタリー作家バーバラ・コップルを共同ディレクターに迎えて、「Tricky Dick and Man in Black(原題)」と題してジョニー・キャッシュがホワイトハウスでリチャード・ニクソンと会ったときの大騒動を検証する。

Netflixは2019年5月まで「ReMastered」の新エピソードを毎月1本ストリーミングする予定で、12月に公開するエピソードは「Who Killed Jam Master Jay?(原題)」と銘打って、2002年にニューヨーク市内クイーンズにあるスタジオで殺害されたRun-DMCのDJの殺人事件を扱う。この殺人事件は目撃者が6人いたにもかかわらず、いまだもって未解決のままだ。

その後、「北アイルランド問題」と呼ばれる紛争の最中、1975年にアイルランドの人気キャバレーバンド、マイアミ・ショウバンドのメンバー3人が殺害された事件、アウグストス・ピノチェト将軍のクーデター後の政権下で虐殺されたチリ人シンガーソングライターのビクトル・ハラの死の真相解明が続き、2月にはサム・クックのミステリアスな殺人事件を紐解くエピソードが登場する。

「ReMastered(原題)」の第1シーズンの最終話の一つが「Devil at the Crossroads(原題)」。伝説のブルースマン、ロバート・ジョンソンが偉大なブルースマンになるために悪魔と取引したという伝説の真偽を検証する。もう一つが「Lion’s Share(原題)」。「ライオンは寝ている/The Lion Sleeps Tonight」を作った本当のソングライターを探すために南アフリカに訪れた一人の男の旅路を追う。

「ReMastered(原題)」はエミー賞受賞者ジェフ・ジンバリストとマイケル・ジンバリストが制作し、製作総指揮にはアーヴィン・アゾフ、スチュ・シュライバーグも名を連ねている。

Translated by Miki Nakayama

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