韓国のヒップホップイベントに潜入、5000人規模のフェスが成り立つ現状

「Genie Music Festival 2018 VER. VIVID」に出演したDok2 & The Quiett

この連載は、数年前から韓国のヒップホップ/R&Bに魅了されている筆者が、韓国アーティストのライブ取材記事やインタビュー、韓国カルチャーにハマった人へのインタビュー、国内アーティストと韓国アーティストの対談、韓国に関するコラムなどを掲載していくものです。第1回は、7月21日にソウルで開催された5000人規模のヒップホップイベント「Genie Music Festival 2018 VER. VIVID」のライブレビューと訪韓雑記をお届けします。

Asian Groove
vol.1 韓国のヒップホップフェスに行ってきた


私が韓国ヒップホップにハマるまで

「今、韓国のヒップホップとかR&Bばっかり聴いてる。刺激とトレンドの宝庫でめちゃくちゃ面白い」と周囲に吹聴し始めて3年くらい経ちました。もとを正せば、2012年にアリーナツアーをたまたま観に行ったことからBIGBANGにハマり、2014年に日本初コンサートを観てからEXOにハマり、K-POPおたくとしての素養はあった私。EXOの流れから、彼らの楽曲の作り手や、SMエンタテインメントのメンバーとフューチャリングするアーティストや、韓国の事務所事情について掘ってるうち、2015年にhyokohやZion.Tが決定打となってズブズブとこの沼に入っていきました(だから好みのヒップホップ/R&Bのサウンドであれば、形態はアイドルでもラッパーでもインディーズバンドでもなんでも好きです)。

音源やMVや音楽番組はもちろんチェックしつつ、渋谷VISIONで行われたDPR LIVEやLOCO、新木場STUDIO COASTでのGRAY、渋谷gladでのHi-Lite Recordsの面々……行ける範囲の来日アクトには足を運びました。吹聴の効果あってか、同好の士ができてイベントの情報を知らせてくれたり、韓国インディカルチャーイベント「超B(each)SIDE KOREA」にDJとして出演させてもらったり、注目していた女性シンガーソングライターOOHYOのシングル「Honey Tea」のジャケットでハンドモデルを務めたりと、ありがたい縁にも恵まれました。が、ライブを観たいあの人もこの人もなかなか来てくれない。ならばこっちから行くっきゃない! 現地のヘッズのムードも肌で感じたい! ということで行ってきました、ソウルのヒップホップフェス。これだけ好き好き言っていながら初めての渡韓でした。

参加したのは、7月21日にオリンピック公園SKハンドボール競技場で開催された「Genie Music Festival 2018 VER. VIVID」。韓国のデジタル音楽サービス及び流通会社GENIE MUSIC(ジニーミュージック)が主催するライブイベントで、ヒップホップ/R&Bシーンで人気のアーティスト、今回はSIMON DOMINIC、Dok2 & The Quiett、AMBITION MUSIK(CHANGMO、HASH SWAN、KEEM HYO EUN)、Crush、DPR LIVE、HEIZE、HAON、JUNOFLO、SAAYら14組がラインナップされていました。日本と同じく記録的酷暑まっただ中のソウルに降り立ち、いざ入場!

Coordinated by Sunny Kim

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