ペール・ウェーヴスを形作る音楽と文化「ティム・バートンの映画に出てきそうと言われる」

──実は僕、タトゥーを入れたいと思っていて、ヘザーのタトゥーがとても気になっているんですけど、最初に入れたタトゥーはどれですか?

ヘザー:(腕を見せながら)この「Hide and Seek」と鍵穴のマーク。「Hide and Seek」というのは、15歳の頃に生まれて初めて書いた、私の祖父についての曲のタイトルなの。とても古い曲だから、ペール・ウェーヴスでやることはまずないだろうけど(笑)。ちなみに、おじいちゃんの名前、「Karl」も入れてる。それは今回のアルバムにも入れた「Karl(I Wonder What It’s Like to Die)」という曲になっているわ。

──おじいさんは、ヘザーにとって大きな存在だったんですね?

ヘザー:うん。もう亡くなってしまったんだけど、ストロングなファッション・センスでカッコ良かった。ちょっとクレイジーだったんだけどね(笑)。だから繋がりを感じるのかな。


FaceCultureによるヘザーのインタビュー動画。再生開始〜4分過ぎで、「Hide and Seek」のタトゥーを披露している。

──じゃあ、最もお気に入りのタトゥーは?

ヘザー:えー、なんだろう。難しい質問ね。やっぱりペール・ウェーヴスのハートマークかな。これは、メンバー全員で入れているから。あと、父が描いてくれたこの絵のタトゥーも気に入ってる。あ、シアラの名前も入っているわ。シアラは私の名前を入れてくれてるし。








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──へえ! 参考になりました。普段はどうやって曲を作ってますか?

ヘザー:基本的に私とシアラで書いているんだけど、まず私がアコギ1本で作った曲をもとに、キアラがコンピューターでアレンジしていく場合と、シアラが打ち込んできたトラックをもとに、私がメロをつけていく場合がある。私たちは月と太陽みたいな関係というのかな、どちらが欠けてもうまくいかないと思うわ。

──なるほど。デビュー・シングル「There’s A Honey」は、The 1975のマシュー・ヒーリーとジョージ・ダニエルがプロデュースして話題になりました。彼らとはどんな作業をして、どんなアドバイスをもらいました?

ヘザー:私たちが作ったデモを彼らに渡して、彼らがコンピューターを使ってより良いものにしてくれたの。彼らとは良い友達でもあるし、レコーディング中にたくさん会話をした。「自分たちが正しいと思ったことは曲げずに信じて突き進むべき」ということを学んだわ。

──ちなみにデビュー・アルバム『マイ・マインド・メイクス・ノイジーズ』のプロデューサーは?

ヘザー:基本的にシアラがやっていて、ジョナサン・ギルモアという、The 1975のマニュピレーターやエンジニアもしている人が協力してくれてる。シンセなどのプログラミングとかね。シアラはこのレコーディング期間にどんどんスキルアップしていて、コンピューターでのミキシングとかも上手くなったと思う。

──歌詞は全てヘザーが書いているんですよね?

ヘザー:ええ。自分の人生そのものというか……アルバムのタイトルどおり、頭の中にあったイメージをそのまま形にしたのがこのアルバムよ。すべてが実体験だし、実際にあった人たちを基にして曲を書いているわ。



──これからどんな展開をしていきたい?

ヘザー:実は、来年の初頭リリースを目標に曲を書き始めているのだけど、最近はグランジにハマっているので、そういう要素が増えるかも知れない。

──へえ! それは楽しみですね。

ヘザー:もちろん、私たちの本質は「ポップなメロディ」だから、そこはしっかり守りつつ。大好きな80’sの要素は、残すかも知れないし少なくなるかも知れない。そこは進めてみないと何とも言えないけど、境界線を押し広げながら、これからも面白い音楽を作っていきたいな。



<リリース情報>



ペール・ウェーヴス
『マイ・マインド・メイクス・ノイジーズ』
発売中
レーベル:Dirty Hit / Hostess
品番:HSE-6862
価格:2,400円+税
※ボーナストラック1曲、歌詞対訳、ライナーノーツ(粉川しの)付

収録曲:
01. Eighteen
02. There’s A Honey
03. Noises
04. Came In Close
05. Loveless Girl
06. Drive
07. When Did I Lose It All
08. She
09. One More Time
10. Television Romance
11. Red
12. Kiss
13. Black
14. Karl (I Wonder What It’s Like To

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