ペール・ウェーヴスを形作る音楽と文化「ティム・バートンの映画に出てきそうと言われる」

ペール・ウェーヴス、右から2人目がヘザー・バロン・グレイシー

9月に発表されたデビュー・アルバム『マイ・マインド・メイクス・ノイジーズ』が大きな注目を集めているペール・ウェーヴス。ブレイクが期待されるUK新人バンドのルーツに迫った。

ザ・スミスやジョイ・ディヴィジョン、オアシスなど数多くの伝説的なバンドを生み出したマンチェスターから、期待のニューカマーがデビューした。

まるでティム・バートンが描く、ダーク・ファンタジーの世界から抜け出してきたようなゴス・ファッションを身にまとう、ヘザー・バロン・グレイシー( Vo、Gt)率いる男女4人組、ペール・ウェーヴス。The 1975やアリス・ウルフらを擁するレーベル、Dirty Hitからリリースされた『マイ・マインド・メイクス・ノイジーズ』は、80年代のきらびやかなシンセとポップなメロディ、それとは裏腹のダークネスが同居した意欲作だ。

先日のSUMMER SONICで初来日を果たし、新人とは思えぬ地に足のついた貫禄たっぷりのステージを見せつけた彼女たち。中でも、新たなUKロックのアイコンとして注目を集めるヘザーは、一体どんな人物なのだろう。音楽的なルーツはもちろん、影響を受けたファッションや気になるタトゥーについてなど、様々な角度から迫ってみた。

─ペール・ウェーヴスの活動は、マンチェスターでヘザーとシアラが出会ったことから始まるんですよね?

ヘザー:そう。同じ大学に通っていたシアラ(・ドラン:Dr)と出会って1週間くらいで親友になって。それですぐに音楽を作り始めたの。今まで出会った中で、シアラほど強い絆を感じた人っていなかったんじゃないかな。彼女の好きなところは……音楽好きっていうのもあるけど、すごく地に足がついているというか。しっかりしてて、同時にユーモアのセンスもあって。自分に自信があるからなのか、彼女と出会った人はみんな魅了され、自分の秘密まで打ち明けたくなっちゃうの(笑)。もちろん、その後に出会ったヒューゴ(・シルヴァーニ:Gt)やチャーリー(・ウッド:Ba)とも、すぐ親友になったんだけど。で、その親友たちが集まって、気づいたらバンドになってた。



─マンチェスターというと、たくさんの伝説的なバンドが生まれた特別な場所という印象なんですけど、現在はどんな状況ですか?

ヘザー:今も素晴らしい街だし、ライブハウスもたくさんある。私たちはほぼ全てのライブハウスに出たんじゃないかな。ロンドンよりも小さな街だから、生活するにも便利だしね。最近、「イギリスで住みたい街」のトップ5にも選ばれてたけど、実際住みやすいと思うな。

─なるほど。そもそもヘザーさんが、音楽に目覚めたのはいつ頃だったんですか?

ヘザー:物心ついた頃から好きだったと思う。特に80’sミュージックが大好きで、フリートウッド・マックやプリンス、マドンナなんかをよく聴いてたわ。80’s以外でも、ボブ・ディランやアヴリル・ラヴィーンとかね(笑)。80’sに関しては、ずっと家の中でかかっていたから、それが自分の一部になっちゃったというか。個人的にもあの時代の音楽がベストだと思っている。それって親世代の影響がかなり大きいんじゃないかな。シアラのお母さんもザ・キュアーが大好きだし。うちの両親とも年が近いから、同じような音楽を聴いて育ったんだと思う。

─そういえばペール・ウェーヴスは、ザ・ キュアーの40周年記念コンサート(※)にも出演しましたよね。どうでした?

※今年7月にロンドンのハイドパークで開催。インターポールやライドなども出演した。

ヘザー:本当に素晴らしい経験だった。リスペクトしまくっているミュージシャンから誘ってもらえるなんて、すごく光栄なことよね。でも、あの日はライブが終わったらそのまま移動しなくちゃならなくて、メンバーに挨拶できなかったの。残念だったなあ。

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