万能型エンターテイナーとして覚醒、MAXが語るアリアナ・グランデからの学び

2018年のサマーソニック、東京2日目のBillboard JAPAN Stageに出演したMAX。(c)SUMMER SONIC All Right Reserved.

NYを拠点に活動するMAXは、ミュージシャン/ダンサー/俳優/モデルとマルチに活動する1992年生まれの逸材。SUMMER SONIC 2018に出演した彼の歩みを、来日時に行ったインタビューでの発言を交えつつ紹介する。

先月行なわれたSUMMER SONIC 2018で、今年から新しく誕生したBillboard JAPAN Stageと、自身初の単独公演に出演するため初来日した「MAX」ことマックス・シュナイダー。今年に入って日本デビュー・アルバム『ヘルズ・キッチン・エンジェル』をリリースした彼は、もともとアメリカの人気ドラマや映画で活躍する俳優で、2014~15年辺りからマックス名義で音楽活動を開始。同時に2018年のクラブ・ヒット「Sax On The Beach」で知られるパーティー・ピューピルスのメンバーとしても活動し、ギャランティスの「Satisfied」やルイ・ザ・チャイルドとの「Dear Sense」など、若手DTM系プロデューサーとの共作も行なっている。ハイトーンを駆使したセクシーな歌声やキレのあるダンスを活かしたパフォーマンスで観客を魅力する姿は、マイケル・ジャクソンやブルーノ・マーズ、ジャスティン・ティンバーレイクの系譜に連なる万能型エンターテイナーといった雰囲気だ。



「もともと小さい頃からミュージカルが好きで、10代の頃にアリアナ・グランデと一緒にブロードウェイのミュージカル『13』に出演したんだ。すると、その後TVドラマからも色々とオファーが来て、俳優としての活動が忙しくなった。当時の僕は、オファーが来ることに対して『No』というのが怖かったんだと思う。仕事が来るたびに『うん、いいよ』『それもやろう』って答えてた。でも、当時から自分が一番好きなのは音楽だったんだよ」

その当時、彼が影響を受けたのは、マイケル・ジャクソンやエタ・ジェイムズ、プリンス、スティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョン、ビリー・ジョエルといった面々から、ランシドやグリーン・デイ、フォール・アウト・ボーイ、パニック!・アット・ザ・ディスコらパンク/ポップパンク・バンドまで多種多様。課外活動やゲスト参加曲のテイストからも分かる通り、最新のクラブ・ミュージックからも影響を受けている。そのすべてに共通するのは、決められたルールからはみだしていくような、溢れんばかりのエナジーだ。

「ジャンルに関係なく、ルールにとらわれない人たちが好きなんだ。自分の気持ちに素直になって人とは違うことをすると、ある人には変な目で見られるかもしれない。けれども、本当にやりたいことがあるならそれをやるべきだし、自分の個性を誇りに思うことって大切だと思う。デヴィッド・ボウイもまさにそういう存在だよ。僕はもともとそういう人たちに憧れていながらも、長い間なかなか自分はその一歩を踏み出すことができなかった。それがここ数年でようやく、『自分のやりたいようにやろう!』と思えるようになったんだ」

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