ジョニー・デップ、前任弁護士との裁判に勝利

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ジョニー・デップは、前任弁護士と交わした口約束を無効とする申し立てが認められた。しかし、かつてのボディガードが起こした賃金未払い訴訟、映画『City of Lies(原題)』のロケーション・マネージャーが提訴したデップの暴行事件の訴訟が残っている。

現地時間8月29日、ジョニー・デップが前任弁護士と交わした口約束を無効とする主張を許可するとして、この裁判の担当裁判官がジョニー・デップの申し立てを認めた。デップの弁護団が最初にこの判決を申し立てたのが今年の3月で、カリフォルニア州法では契約交渉を含む法的サービスを行うことで弁護士が歩合を受け取るという成功報酬の合意は書面で成されなくてはいけないと主張していたと、デッドラインが報じた。この判決はかつてデップが雇っていた弁護士ジェイク・ブルームが所属する法律事務所ブルーム・ハーゴット・ダイマー・ローゼンタール・ラヴィオレット・フェルドマン・シェンクマン・グッドマンLLCに大きな打撃を与えている。

「ショービジネス界に特別なルールが適用されるとは思えない」と、ロサンゼルス上級裁判所の裁判官テリー・グリーンが告げた。「私もショウビズ界で働く家族の中で育ったため、ショウビズ界の人間が一般人とは異なる世界に生きていると思い込んでいることは理解している。しかし、現実はそうではない」。デッドラインの報道によると、グリーン裁判官はブルームの弁護団に対して、この判決が不服であれば州の立法者に助言を求めるべきだと言ったという。

グリーン裁判官は今週後半にこの判決を記した公的書類を発行すると述べた。

ローリングストーン誌が今年の初めに報じたニュースは、デップが所属していたマネージメント会社ザ・マネージメント・グループの代表が、適切なマネージメント業務を行っていなかった結果として3400万ドル(約38億円)のローンを組んでいた事実を、デップが知った2014年に彼らの亀裂が生じた、というものだった。また、ブルームも10%の利子で1250万ドル(約140億円)のローンを組んでいた。そのため、これらのローンを完済するまでデップは映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの出演料を一切もらえないことになってしまったのである。デップの弁護士はブルームが行ったことは違法な取り引きであると主張した。

現時点でデップは、かつてのボディガードが起こした賃金未払い訴訟、映画『City of Lies(原題)』のロケーション・マネージャーによるデップの暴行事件の訴訟が残っている。後者の訴訟が起きたため、この作品の製作は延期されたままだ。また、マネージメント・グループを相手取った数百万ドルの訴訟は最近示談となった。

Translated by Miki Nakayama

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