エリック・クラプトン、自身と同じ依存症で苦しんだアヴィーチーを偲び追悼ソングを発表

(Photo by Shutterstock and Jason Merritt/Getty Images for Tribal Brands)

エリック・クラプトンは、自身と同じアルコール依存症で苦しんだアヴィーチーを偲び、今年初めこの世を去ったDJに捧げる1曲「ジングル・ベル(アヴィーチーを偲んで)」をクリスマス・アルバムで発表することがわかった。

エリック・クラプトンがクリスマス・アルバム「Happy Xmas」をリリースする、と聞くと、いかにもロックの大御所がやりそうなことだと思うかもしれないが、トラックリストをよく見ると、「ホワイト・クリスマス」と「きよしこの夜」の間に挟まれているのが、「ジングル・ベル(アヴィーチーを偲んで)」という1曲。

今は亡きDJとクラプトンとの間に面識があったかどうか定かではないが、4月20日に自殺したとみられるアヴィーチーは、生前アルコールの問題を抱えていた。自身も長年ドラッグとアルコール依存症と戦ってきたクラプトンが、何らかのシンパシーを感じたのは間違いない。「人生のどん底の時期、俺が自殺を思いとどまった理由はただひとつ、死んだらもう飲めなくなるからさ」と、2007年に出版された自伝の中で、クラプトンはこうつづっている。「それが唯一の生き甲斐だったんだ。周りが俺からアルコールを取り上げるんじゃないかと思うと恐ろしくて、飲んで、飲んで、飲みまくった。それで結局、クリニックに担ぎ込まれるハメになった」

クラプトンが最終的に素面になったのは1990年代に入ってから。救いの神は、カリブ海の島、アンティグアにあるリハビリ施設クロスロード・センターだった。「回復期のことを今振り返ってみると、ここで受けた治療がなかったら、私はもう長くなかっただろう」とは、クロスロード・センターのwebサイトに掲載されたクラプトンの言葉だ。「皆さん、頑張ってください。断酒したあかつきには、みなさんに平穏と自由、幸せが訪れますように」

エレクトロ・ダンス時代の寵児アヴィーチーも、自分が精神病と依存症を患っていることを死の直前に告白した。2017年、ローリングストーン誌とのインタビューで、ツアーの功罪をこんな風に語っていた。「パーティは最高だよ。でもイビザみたいな場所では、あっという間にパーティ中毒になってしまう。孤独と不安にさいなまれる。そうやって中毒になるのさ」

クラプトンの『Happy Xmas』が、クリスマス・アルバムとしてユニークな点は他にもある。「王道のクリスマス・ソングに、ちょっとブルース色を加えてみようかなと思いついてね。どうすればボーカルの間にブルースっぽいフレーズを差し込めるか、考えてみた」と、クラプトン本人は語った。「それで実際にやってみて、自分らしく、かつアルバムの方向性を決める曲になったのが『Have Yourself a Merry Little Christmas』なんだ」

クラプトンは10月6日・7日にマディソン・スクエア・ガーデンで2夜連続公演コンサートを控えている。アルバム『Happy Xmas』のリリースはその後すぐ、10月12日に自身のレーベルBushbranch Records/Surfdog Records labelからリリースされる予定。


Translated by Akiko Kato

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