中川翔子×AC部 すり減らない「面白さ」を生み出す術

写真左から、AC部の板倉俊介、中川翔子、AC部の安達亨(Photo by Shuya Nakano Styling by Aya Omura Hair and Make-up by Toh)©大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード ©AC部

テレビ番組やCMを制作する「AC部」は、熱狂的ファンを持つアニメ『ポプテピピック』の中の人気コーナー「ボブネミミッミ」を担当した2人組ユニット。AC部のファンだという中川翔子が、彼らの創作の原動力について話を聞いた。

「AC部として、どうなのか?を常に考える」

中川:AC部さんのことは御多分に洩れず、「ボブネミミッミ」(アニメ『ポプテピピック』の中の1コーナー)で知りました(笑)。「エイサイハラマスコイおどり」のくだりを最初に観たときは衝撃すぎて、何回巻き戻したんだろう?というくらい繰り返し観てしまいました。自分のライブでも、ファンに「エイサイハラマスコイおどりやろうぜ!」と呼びかけたことがあるんですけど、みんなすぐに反応してくれて一緒に踊ったんです。

AC部 板倉俊介(以下、板倉):その映像は見ました(笑)。

中川:わあ、本人に届いていたとは(笑)。とにかく、久しぶりにリアルタイムで実況しながら「絶対観なきゃ」とツイートせずにはいられない、すごいオーラを発する作品に出会ってしまった感があります。アニメ『ポプテピピック』自体、満を辞し過ぎてのアニメ化だったから、きっと相当気合が入ったものになるんだろうと期待してたんです。もちろん、神風動画さんの作画で動いているのを観たときも感動したんですけど、ここまでぶっ飛んでフリーダムに暴れている「ボブネミミッミ」が、全部持っていった感がありますよね。

AC部 安達亨(以下、安達):ありがとうございます。

中川:そもそも『ポプテピピック』から、どんな経緯で「ボブネミミッミ」が生まれたんですか?

安達:『ポプテピピック』の1コーナーを僕らが担当することになったとき、そのままやってもうまくいかないことは分かってたんです。『ポプテピピック』というのは、いろんなカルチャーをパロディにしているわけじゃないですか。そこを分かってないでそのままやってもスベるのは間違いない。そう思ったときに、正攻法はハナから諦めて、「僕らのコーナーは、『ポプテピピック』ではありませんよ?」っていうエクスキューズで、「ボブネミミッミ」という名前が出てきたんです(笑)。

中川:実際、反響ってどんなものだったんですか?

安達:最初はもう、意見がパックリ分かれていましたね。賛否両論でした。SNSもそうでしたが、まず試写会で披露したところ、会場の空気とかすごかったんですよ(笑)。

板倉:完全にスルーされたというか、シーンとなっちゃって。

中川:え、そうだったんですか!?

板倉:試写会自体は温かかったんです。「仕込みの人でも入れてるのかな?」っていうくらい笑いが起きていたのに、「ボブネミミッミ」が始まったら一切笑いがなくなっちゃって(笑)。

中川:うーん……(笑)。きっと、みんなびっくりしちゃったんでしょうね、観たことないものを見せられて。脳の部屋の中に入れていい場所が見つからなかったんじゃないかな。私も、夜走りに行くのにハマっていた頃に見始めたんですけど、「ボブネミミッミ」を観てから外に走りに行ったら、ブランカの強キックが頭から離れなくなってしまって。「何を観てしまったんだろう」と思って引き返してもう一回観ちゃいましたから(笑)。一度この世界に入っちゃうと抜けられないというか。大体、この口の形は何なんですか? のどちんこが2つ付いているみたいになってるときや、扁桃腺がむき出しみたいになっているときもあるじゃないですか(笑)。

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