ビースティー・ボーイズ故アダム・ヤウクのスタジオを内覧できるWEBサービスが開始

ビースティー・ボーイズのメンバー、故アダム・ヤウクとスタジオ(Photo by Nicole Bengiveno)

ビースティー・ボーイズのメンバー、故アダム・ヤウクのレコーディング・スタジオと映画製作会社本社を内見ツアーができるというサービスを、インタラクティヴな新設マルチメディア・ウェブサイト「The House That Yauch Built」が開始した。

オシロスコープ・ラボラトリーズは、ビースティー・ボーイズのメンバー、故アダム・ヤウクの音楽・映像・慈善事業に携わった仕事や作品を讃えて、「The House That Yauch Built」というウェブサイト上で、ヤウクのレコーディング・スタジオ、映画製作会社本社のインタラクティヴなマルチメディアの内見ツアーを開始する。

このウェブサイトは8月3日から開始された。この日はヤウチが生きていれば54回目の誕生日を迎える3日前で、このウェブサイトではヤウチの施設のすべての部屋、つまりメインルーム、アート部門、ディストリビューション・エリア、編集室、廊下、会議室、事務所、顧客窓口部門、キッチン、バスルーム、スタジオのコントロールルームとライブレコーディングルームを見てまわれるようになっている。

このオンライン・プロジェクトでは、ビースティー・ボーイズのライブ映像、Ad-Rock(アダム・ホロウィッツ)とMike D(マイケル・ダイヤモンド)によるインタビュー、家族やファンたちの思い出、施設内に置かれている品々にまつわる秘話や逸話も公開されている。

スタジオ部分の動画では、ホロウィッツがNeve 8078という巨大なヴィンテージ・コンソールを紹介している。これはヤウチが2011年に購入したコンソールで、かつてサバイバーがアルバム『アイ・オブ・ザ・タイガー/Eye of The Tiger』のレコーデイング時に使用したものである。

「オシロスコープで一番のお気に入り機材がこの巨大なレコーディング・デスクだ」とホロウィッツ。「24トラックだったか、48トラックだったか、とにかくデカい。これは必要だったわけじゃないから、今でもどうやって使えばいいのか、僕にはよくわからない。ボタンの数も、フェイダーの数も、何もかも多すぎるんだ。でも、アダムは『マジかよ、これ、絶対に必要だよ。本物のレコーディング・スタジオなんだから、これを入れなきゃ』って。それで買ったし、最高の機材さ。本物の機材だしね。今ではラップトップでアルバムを作れるし、それくらい簡単にできるけど、僕たちには高価で巨大なミキシング・デスクが必要だったんだよ。これは常に使っていたね。これがお気に入りの機材になったのは、サイズのデカさと自分には理解できないこと、この2つが理由だ」と説明した。

それ以外の目玉は、ヤウクの個人オフィスに置いてあるAmpegのアップライトベース、2004年のザ・レイト・ショーにビースティー・ボーイズとして出演したときの「チ、チェック・イット・アウト/Ch-Check It Out」、オシロスコープの責任者ダン・バーガーが語る共有スペースに卓球台を入れた経緯だ。

「この卓球台はO-Scope Picturesの最初の頃、たぶん2008年半ばに入手した」と、バーガーが説明する。「クレイグリストで見つけたもので、オフィスから数ブロックという理想的な距離にあるチャイナタウンのはずれにあった、とある地下のリクレーションホールの奥に置いてあったんだ。平日の昼ごろに引き取りに行ったら、ある中国人の紳士が待っていた。その紳士に連れられて大きな部屋に到着すると、そこには20種類以上の卓球台があったんだ」。

「部屋の隅の方で二人の男が球を打ち合っていた。足を引きずりながら、くわえタバコで打ち合うこの二人は、O-Scopeのスタッフの誰よりも素晴らしい技術を持っていたよ。部屋の入口付近では、自分のタバコの煙に包まれた70年代の男たちが、折りたたみ式のトランプ用テーブルの上で麻雀牌を鳴らしていた。急いで現金を渡し、この巨大な卓球台を借りてきたバンに積み込むのに苦労し、1時間かけて事務所に運んだ結果、その後8年間、この卓球台は格好のリクレーションを提供してくれた」。

Translated by Miki Nakayama

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

Current ISSUE