ザ・コーラル、9月リリースの新作より「アフター・ザ・フェア」のMVを公開

「アフター・ザ・フェア」のMVからのワンシーン

5年間の活動休止を経てリリースされた『ディスタンス・インビトウィーン』(2016年)に続く新作は、地元リヴァプールのパー・ストリート・スタジオでレコーディングが行われ、再びバンドとリッチ・ターヴィー(ブロッサムズ、キャベッジ他)の共同プロデュースにより制作された意欲作だ。

『ムーヴ・スルー・ザ・ドーン』を締めくくる「アフター・ザ・フェア」について、リード・ヴォーカル/ギターのジェイムズ・スケリーは次のようにコメントしている。



これはバート・ヤンシュがカヴァーしたジャクソン・C・フランクの『ブルース・ラン・ザ・ゲーム』の別テイクみたいな感じで始まったんだ。ニックはアコースティックのフィンガーピッキングがとても上手なんだ。それから、いかにもフォークっぽい感じにならないように、リンジー・バッキンガムみたいな音にしたかったんだよ。

実は、フィンガーピッキングは、僕ができる唯一のギター・スタイルなんだよね」。ザ・コーラルのキーボード奏者のニック・パワーはそう付け加える。「僕たちは大抵曲のストックが大量にあって、この曲も実は『バタフライ・ハウス』時代のものなんだけど、このアルバムにぴったりのエンディングになったんだよね。
- ジェイムズ・スケリー(ザ・コーラル)

新作の鍵となった影響元は、フィル・スペクターがザ・ラモーンズやディオンを手がけた70年代の作品群だったという。純真さを残しながらもビッグなサウンドをもたらした70年代のアルバムだ。また、彼らは初期のボブ・マーリー、ELO、さらにはトラヴェリング・ウィルベリーズまでインスピレーションの源として挙げているが、全体的には、日々作り物感の強くなってゆく世界で何かリアルなものを探そうとするという、シンプルで叙情的かつ哲学的なテーマが一貫している。

『ムーヴ・スルー・ザ・ドーン』の日本盤CDには、ボーナス・トラックとして「トゥデイ」が1曲追加収録。さらに、ザ・コーラルは本作を引っさげたUKヘッドライン・ツアーを10月から行う予定だ。



<リリース情報>

ザ・コーラル 『ムーヴ・スルー・ザ・ドーン』

ザ・コーラル
『ムーヴ・スルー・ザ・ドーン』
発売日:2018年9月5日(海外発売日2018年8月10日)
品番:SICX-106 
価格:¥2,400+税
歌詞・対訳・解説付 / 日本盤CDのみのボーナス・トラック1曲追加収録

収録曲:
1. Eyes Like Pearls / アイズ・ライク・パールズ
2. Reaching Out For A Friend / リーチング・アウト・フォー・ア・フレンド
3. Sweet Release / スウィート・リリース
4. She’s A Runaway / シーズ・ア・ランナウェイ
5. Strangers In The Hollow / ストレンジャーズ・イン・ザ・ホロウ
6. Love Or Solution / ラヴ・オア・ソリューション
7. Eyes Of The Moon / アイズ・オブ・ザ・ムーン
8. Undercover Of The Night / アンダーカヴァー・オブ・ザ・ナイト
9. Outside My Window / アウトサイド・マイ・ウィンドウ
10. Stormbreaker / ストームブレイカー
11. After The Fair / アフター・ザ・フェア
12. Today / トゥデイ *
*日本盤CDのみのボーナス・トラック

Rolling Stone Japan 編集部

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