ローリング・ストーンズ、伝説のブルースマンを集めたコンピ盤を監修

ローリング・ストーンズが新たに発売されるブルースのボックスセット『Confessin‘ the Blues』を監修することがわかった (Photo by Paul Natkin/Getty Images)

ローリング・ストーンズが監修するブルースのボックスセット『Confessin‘ the Blues』が11月に新たに発売される。本作には、ジョン・リー・フッカーやチェック・ベリー、マディ・ウォーターズなどのアーティストの楽曲が収録される。

ザ・ローリング・ストーンズが新しいコンピレーション作品『Confessin‘ the Blues』の監修を行った。ハウリン・ウルフ、チャック・ベリー、マディ・ウォーターズなどの伝説のブルースマンたちの楽曲が収録される予定のこのボックスセットは、BMGとユニバーサルから米国現地時間11月9日に発売予定だ。

『Confessin’ the Blues』は、幕開けに相応しいウォーターズの「Rolling Stone」で始まり、ベリーの「Little Queenie」、ハウリン・ウルフの「Little Red Rooster」、ボー・ディドリーの「You Can’t Judge a Book By The Cover」など、ブルース・クラシック曲が目白押しだ。

このコレクションには、エルモア・ジェームス、リトル・ウォルター、ジョン・リー・フッカー、ミシシッピ・フレッド・マクダウェル、ジミー・リード、ロバート・ジョンソン、B.B.キング、バディ・ガイの楽曲も収録される予定である。

「このジャンルの完璧な専門教育作品」と宣伝されているこのボックスセットに関して、キース・リチャーズは「ブルースを知らないのなら……ギターを手にしたり、ロックンロールやその他のポピュラーな音楽をプレイしたりする意味はない」と言う。

『Confessin’ the Blues』は複数のフォーマットの事前予約が既に開始されている。発売フォーマットには、2枚組CD、2枚組アナログ盤セット、オリジナルの78回転レコードのパッケージングを真似た特製アナログ盤ブックパックがある。全バージョンとも音楽ライターのコリン・ラーキンが執筆したライナーノーツが付き、ブックパックにはブルース・イラストレーターのクリストフ・ミューラーのイラストが印刷されたカードが挿入される。ストーンズのギタリスト、ロニー・ウッドはアルバムのアートワークを提供していて、ウッドの考えるブルースマンの絵を描いたという。



ロニー・ウッド作『Confessin’ the Blues』のジャケット

また、ローリング・ストーンズとBMGは『Confessin’ the Blues』の収益の一部をウィリー・ディクソンのブルースヘブン財団に寄付する予定である。同財団の理事長兼CEOジャクリン・ディクソンが次のように語った。「このような驚嘆すべきプロジェクトにウィリー・ディクソンのブルースヘブン財団を加えていただいて、非常に光栄であり、感謝し、静かに喜んでいます。未来の世代のためにブルースを発展させ、保護し、保存する団体を作りたいという父の夢が広く知られるようになり、多くの偉業を成し遂げたアーティストたちが支援してくれるということは、私たちにとって大きな意味を持ちます」。

Translated by Miki Nakayama

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