デヴィッド・ボウイの1987年の楽曲「ゼロ」が新バージョンで登場

間もなくリリースされるデヴィッド・ボウイのボックスセット『ラヴィング・ジ・エイリアン [1983-1988]』 (Photo by Ebet Roberts/Redferns)

間もなくリリースされるデヴィッド・ボウイのボックスセット『ラヴィング・ジ・エイリアン [1983-1988]』には、1987年の楽曲「ゼロ」の新バージョンも収録されている。長年ボウイとタッグを組んだエンジニアは、「余計な装飾をそぎ落として曲の本質までたどっていったら、『ハンキー・ドリー』に入っていてもおかしくない曲ができた」と語る。

デヴィッド・ボウイの最新ボックスセット『ラヴィング・ジ・エイリアン [1983-1988]』で、「ゼロ」の新バージョンがお披露目される。1987年のアルバム『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』を再レコーディングした、2018年版『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』の中の1曲だ。

2016年1月に息を引き取る直前、デヴィッド・ボウイは『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』について、アレンジも録音も時代遅れで“悔いが残る”として、アルバムの再レコーディングを希望していた。新たに生まれ変わった「ゼロ(2018)」は、80年代らしいシンセサイザーとエフェクトドラムをそぎ落とし、代わりにギターパートを新たにレコーディングして追加した。ボウイのボーカルは、オリジナルバージョンがそのまま使われている。

新バージョンは、オリジナルよりも90秒短い4分15秒。その他、2018年版『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』の製作には、ドラマーのスターリン・キャンベル、『★』にも参加したベーシストのティム・ルフェーヴル、作曲家のニコ・マーリーらが参加している。

長年ボウイのエンジニアを務め、新バージョンの製作指揮を執るマリオ・マウナルティはプレスリリースの中で、この楽曲を「摩訶不思議なサイケデリック時代らしい、楽観的なロックチューン」と表現している。「この曲をそぎ落として、本質の部分までたどっていったら、『ハンキー・ドリー』に入っていてもおかしくない曲になった。ピーター・フランプトンのシタールの音は残したよ(オジリナルではジミ・ヘンドリックスが演奏)、リーヴス・ガブレルズのギターにすごく合ってたからね」

CD11枚組、またはLP15枚組の『ラヴィング・ジ・エイリアン』は、10月12日リリース予定。デヴィッド・ボウイの3作品――1983年の『レッツ・ダンス』、1984年の『トゥナイト』、1987年の『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』――の他、2枚のライブアルバム『シリアス・ムーンライト』『グラス・スパイダー(ライブ・モントリオール‘87)』を収録。さらに、当時のオリジナルリミックス12曲を収録した『ダンス』や『リ・コール4』も収められている。

Translated by Akiko Kato

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