MLBオールスター出場の投手、試合中に炎上した人種差別ツイートの内容

ミルウォーキー・ブルワーズのジョシュ・ヘイダー投手。今回の一件に関して、ブルワーズは球団として処分を科さないことを決めた(Photo by Patrick Smith/Getty Images)

米現地時間18日(火)に開催されたMLBオールスター戦。ミルウォーキー・ブルワーズのジョシュ・ヘイダー投手は、ア・リーグにリードを許す3ランホームランを打たれ、3回を投げて降板。散々な結果に終わったつかの間の登板だったが、SNSでは追い打ちをかけるように、彼が過去に投稿した不適切なツイートが明るみにされ、瞬く間に炎上したのだった。

ワシントンD.C.のナショナルズ・パークで行われたオールスター戦の試合中盤、Twitter職人らはヘイダーの過去の投稿から、侮辱的なツイートの数々を発掘。すぐさまスクリーンショットやらリツイートやらが飛び交い、彼の栄光はあっという間に失墜してしまった。

ツイートの大半は2011年後半から2012年初期にかけてのもの。ちょうどヘイダーがボルティモア・オリオールズからドラフト指名を受けたばかりの頃だ。当時17歳だったヘイダー(現在のTwitterのアカウント名は@Josh Haderade)は、自分や知人たちの近況を知らせるツイートでNワードを連発していた。

2011年10月25日には「やべえ、酔っぱらったぜ、ニガー。肺も肝臓もどうにでもなれ(※リュダクリスの「Money Counter」の歌詞をもじっていると思われる)」とツイート。さらに同月にはこんなツイートも。「ハハハハハ、ちっ、謹慎処分くらっちまった、ニガー、しょうがねぇな」。だが、人種差別はNワードだけにとどまらない。5カ月間にわたるKKKに言及したツイートの中には、拳の絵文字付きで「ホワイトパワー(笑)」というものや、「黒人はみんな嫌いだ」という別のツイートに対する返答として、「爆笑! 俺も同じこと彼女に言うんだけど、真剣に聞いてくれないんだ」というものもあった。

さらに、「ゲイなんて嫌いだ」「ゲイの奴らは虫唾が走る」「ファックして、料理して、ちゃんと掃除してくれるビッチが欲しい」など、同性愛者への差別や性差別を思わせるツイートもあった。ヘイダーはツイートで頻繁に女性を「売春婦」と呼んでいるが、現在交際中のガールフレンド、マリア・マシアスはあまり気にならないようだ――多くのユーザーが指摘しているように、彼女自身の過去のTwitterにも「レズビアン」を揶揄する投稿が山盛りだった。

Translated by Akiko Kato

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