現代最高のラッパー、ケンドリック・ラマーが考える「偽アーティスト」とは?

2017年のローリングストーン1294号で表紙を飾ったケンドリック・ラマー(Photo by Featureflash Photo Agency / Shutterstock.com))

来週末に迫ったフジロック。Rolling Stone Japanでは28日に出演するケンドリック・ラマーにフォーカスを当て、2017年のローリングストーン1294号のカバーストーリーを再構成し、ライブ前日まで連載記事としてお届けする。第二回は「模倣」について。

ケンドリック・ラマーは、ヒップホップにおける偽アーティストについて、自身の考えをローリングストーンに話している。

「俺の考える偽アーティスト、それは他人のスタイルを真似て成功を収めようとするヤツらのことだ。自分の声で語ることを恐れ、他者の成功を妬み、ただ逃げてばかりいる連中だ。そういうヤツらが、ヒップホップというゲームに水を差してしまってる」

2015年発表の『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』と2017年発表の『ダム』で、2作連続となる全米一位を獲得したケンドリック・ラマー。彼は名実ともに現代最高のラッパーと目されているが、アーティストにとって最も重要なのは模倣ではなく、自らの才能に忠実であることだという。

「誰もがケンドリック・ラマーになれるわけじゃないんだ。俺みたいにラップしてみろって言ってるわけじゃない。ただ自分自身であれっていう意味さ。他人を意識しすぎるあまりに、自らの才能を台無しにしてしまったヤツらを、俺は嫌というほど見てきた。そういう傾向は、オーディエンスの熱意にまで水を差してしまう。俺たちがやっていることは、9時〜17時のシフトにうんざりしながらも、毎朝渋々仕事に出かけていくヤツらのためにあるんだ」



Edited by The Sign Magazine

FUJI ROCK FESTIVAL’18
期間 : 2018年7月27日(金)、28日(土)、29日(日)
会場 : 新潟県 湯沢町 苗場スキー場
※ケンドリック・ラマーは7月28日(土)に出演
http://www.fujirockfestival.com/

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