パニック!アット・ザ・ディスコのブレンドン、パンセクシュアルをカミングアウト

パンセクシュアルをカミングアウトしたブレンドン・ユーリー(Photo by Jimmy Fontaine)

パニック!アット・ザ・ディスコのブレンドン・ユーリーは、「自分が惹かれる相手によりけりだ」と、パンセクシュアルをカミングアウトした。

パニック!アット・ザ・ディスコのブレンドン・ユーリーがペーパー・マガジンのインタビューでパンセクシュアルをカミングアウトした。同インタビューでユーリーは、長年ファンの間であれこれ言われている自身のセクシュアリティについて、また#MeToo運動についてもオープンに語っている。

ユーリーは、自分がバイセクシュアルであることを受け入れる助けとなってくれたと感謝するファンレターについて話している最中に、自身のセクシュアリティについても言及した。ユーリーが10代の頃に体験した3人でのセックスにインスパイアされた2013年の同バンドのシングル「ガールズ/ガールズ/ボーイズ / Girls/Girls/Boys」を聞いたファンたちからの寄せられたのが、このファンレターだった。

「僕は女性と結婚しているし、彼女のことをとても愛しているよ。でも、男性も拒否しない。僕の場合、その人個人に惹かれるから」とユーリー。「うん、僕をパンセクシュアルと認定する人がいるだろうね。でも、僕にとってはどうでもいいことだ。素晴らしいと思える人がいたら、その人は自分にとって素晴らしい人なわけだから。僕は善良な人たちが好きだし、自分の心に従えば、男性に惹かれることもある。自分が惹かれる相手によりけりだよ」と説明した。

インタビュアーが彼の発言を確認すると、ユーリーは「今、自分がパンセクシュアルとカミングアウトしたってことになるだろうね」と答えた。

また、ユーリーは、ファンの間で噂やファンフィクションになっている元バンドメイトのライアン・ロスとの関係についても説明し、ロスとの関係は否定した。初期の頃のツアーでは「舞台の上だけゲイ」を演じていたと言い、ライブ中にロスの首筋や唇にキスしたのも演技だったと述べた。さらに、酔っ払うとキス魔になる自分を過去に「バーセクシュアル」という造語で表現したことを謝罪した。

パニック!アット・ザ・ディスコの新作『プレイ・フォー・ザ・ウィキッド/Pray for the Wicked』は現在ビルボード200で1位となっている。彼らは前作に引き続き今作も初登場1位を記録した。

先週、ユーリーはGLSEN(※幼稚園から12年生までの安全で開放的な教育を推進するアメリカ拠点の団体)とパートナーシップを結んでGSA(ジェンダー&セクシュアリティ/ゲイ・ストレート連合)クラブをアメリカ全域の学校で立ち上げると発表した。そして、ユーリーが運営するHighest Hopes Foundationを通じて100万ドル(約1億1000万円)を寄付すると宣言している。

Translated by Miki Nakayama

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