ジョー・ストラマーの初コンピ、発掘された貴重なデモ音源について友人が語る

ジョー・ストラマー(1988年2月撮影)。ザ・クラッシュ時代以外のキャリアを網羅したコンピレーションがリリースされる(Photo by Joe Dilworth/Photoshot/Getty Images)

ジョー・ストラマー初のコンピレーション『JOE STRUMMER 001』にレア音源、未発表ソロ曲が収録されることが分かった。2002年死の直前に録音された「London is Burning」のデモ音源も同作には含まれるという。

このコンピレーションには、ジョー・ストラマーのソロ作品の他に、The 101’ersとザ・メスカレロスの作品、またザ・クラッシュ解散後に元バンドメイトのミック・ジョーンズと関係が復活して最初にレコーディングした作品がフィーチャーされていて、複数のフォーマットで9月28に発売される。このフォーマットの一つである数量限定のデラックス・ボックスセットには「4倍のヘヴィーウェイト・アナログ盤、7インチ・シングル、カセットテープ、A4サイズ小冊子、エナメルバッジ、アートプリント、スクリーンプリント、歌詞カード、シール」が入っている。

ファンのお気に入り曲を集めたミックス、ジョニー・キャッシュとジミー・クリフとのコラボレーショ曲、レアなサウンドトラック曲などの、これまで発表された楽曲に加え、『JOE STRUMMER 001』 には1975年のThe 101’ersの『Elgin Avenue Breakdown』に収録された「Lesgetabitarockin」の未発表カセットデモも含まれている。ストラマーの友人で写真家のジュリアン・ユードールが、このデモを発掘したことについて次にように語っている。

「1975年にやっとジョーに歌詞をタイプさせることに成功した。そして、ラフ音源とともにタイプした歌詞を封筒に入れて自分宛てに郵送して、未開封のまま、銀行の貸し金庫に預けた。彼の著作権を法に則って守るにはこれが最も簡単な方法だと思ったから。30年以上経って、銀行口座を解約してから長い歳月を経て、古い手紙の中に忘れ去っていた銀行の受付票を発見した。それを銀行に戻したら、彼らは無料で封筒を返してくれて、本当に驚いたけど、とてもうれしかった」

『JOE STRUMMER 001』には、映画『シド・アンド・ナンシー』のサウンドトラックに収録されている「Crying on 23rd 」のアウトテイク、ザ・メスカレロスとの「This Is England」と「London Is Burning」の初期の未発表バージョン、のちに「Burning Street」として作り直されてストラマー死後の2003年にリリースされたアルバム『Streetcore』に収録された曲のオリジナル曲なども収録されている。この曲は2002年12月に他界する直前にレコーデイングしていた数曲のうちの一曲だ。



ボックスセットにだけ入っている7インチシングルは1984年の未発表デモ音源の「The Is England」と「Before We Go Forward」。また、カセットテープには1986年にストラマーとジョーンズが録音したUS North Basement Demoが収録されている。

『JOE STRUMMER 001』は現在、予約受付中だ。上記のボックスセット以外に、数量限定のデラックスCD、アナログ盤、デジタル・ダウンロードでもリリースされる。ボックスセットとデラックスCDの付録小冊子には「ジョー個人のコレクションの未発表写真、メディアに掲載された歴史的なレビュー、アルバムのテクニカルノート」が掲載されているという。ジョー・ストラー・アーカイヴは、この『JOE STRUMMER 001』には1990年の彼の運転免許写真を使ったカバーアートのコレクションも含まれていると発表した。

Translated by Miki Nakayama

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