ガービッジ『ヴァージョン2.0』20周年、制作秘話を明かすコメンタリー映像が公開

『ヴァージョン2.0』を発表した、1998年当時のガービッジ(photo by Joseph Cultice)

さる6月に、ガービッジが1998年に発表したセカンド・アルバム『Version 2.0』の20周年スペシャル・エディションが発表された。90年代のUSオルタナティヴ・ロックを代表する名盤はどのようにして生まれたのか。メンバー4人が当時を振り返るコメンタリー映像が日本語字幕付きで公開された。

ガービッジは1994年、ニルヴァーナ『ネヴァーマインド』、スマッシング・パンプキンズ『サイアミーズ・ドリーム』などの金字塔を手がけた大物プロデューサー、ブッチ・ヴィグを中心に、シャーリー・マンソン、スティーブ・マーカー、デューク・エリクソンの4人が集まり結成。その後、95年のデビュー作『Garbage』が全世界で500万枚以上のセールスを記録し、一躍人気バンドとなる。前年にカート・コバーンが亡くなったことで、当時のUSロックシーンは転換期を迎えており、「グランジ以降」を提示した彼らのサウンドは熱狂的に歓迎された。

そして、続く98年の『ヴァージョン2.0』では前作の路線を引き継ぎつつ、エレクトロニカの要素とオーガニックなバンド・サウンドを融合させることに成功。前作をさらに上回る、バンド史上最大のヒット作となった。



今回公開されたコメンタリー映像『20 Years Paranoid』のなかで、シャーリー・マンソンは98年当時を「音楽業界でアナログとデジタル技術の激しい衝突が起きた時代だった」と述懐。映像中では他にも、(90年代後半のトレンドだった)プロツールスを初めて導入したことや、異常にハイテンションだったという制作の背景、シャーリーの作曲家としての覚醒などについて、当時の貴重映像も交えながら振り返っている。

今年6月に発表された『ヴァージョン2.0』の20周年記念盤では、全曲にリマスタリングが施されており、ボーナスディスクにはB面曲や未発表曲を全10曲を収録している。



ガービッジ
『ヴァージョン2.0(20周年記念盤)』
ガービッジ

発売中
http://hostess.co.jp/releases/2018/06/HSE-4596-97.html

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