フェンダーアーティストモデル30周年記念イベントが開催:布袋寅泰、INORAN、Charなどが集結

続いて登場したのは鈴木茂。ジミ・ヘンドリックスに造詣の深い彼が、そのシグネチャーモデルを試奏しながら、その魅力を語るという内容である。ジミヘンのギターといえば、右利き用のギターを左手に持ち替え、左利きでも弾きやすいように弦を張り直したことで知られているが、シグネチャーモデルもそれを基に作られている。つまりヘッドが逆さまで、ナットからペグまでの距離も通常のギターとは正反対になっているのだ。そうした構造による音の違いなどを、鈴木が実際に弾きながら説明。ポケットからボトルネックを取り出し、スライド奏法を披露するとフロアからは感嘆の声が漏れた。



「シグネチャーモデルは、ギタリストにとっては憧れの的です。もし僕が作ってもらえるなら、やはりフィエスタ・レッドの’62年製ストラトキャスターのレプリカを是非お願いしたい。ネックの太さ、ボディの色、ピックアップの音など再現してくれたら最高ですね。考えただけでワクワクします」



「もし、鈴木さんのシグネチャーモデルを作るとしたら?」というインタビュアーの問いに、目を輝かせながらそう語っていたのが印象的だった。

3番目に登場したハマ・オカモト(OKAMOTO’S)も、Kenと同様に持参したベースのピックアップをその場で交換するというトークセッション。交換後のベースを弾いた瞬間「うわ、全然違う!」と叫び、思わずホセフィーナにハグするほど感激していた。





ファンの「布袋コール」が鳴り響く中、登場した布袋寅泰は、マスタービルダーのポールとともに「究極のカスタム・テレキャスター」を作るため、まずは土台となるギター選びからスタート。用意された5本のテレキャスターを1本ずつ試奏し、それぞれの「弾き心地」についての感想を述べた。





「どのギターもそれぞれの良さがありますね。僕は“完璧なギター”というものは求めていなくて、乗りこなすのが難しいスポーツカーと同じように、弾きこなすのが難しいギターと“会話”しながら、自分なりのスタイルを見つけるのが好きなんです。弾いているうちに、新たなインスピレーションが湧いてくるようなギターが、自分にとっては大切なのだと思いますね」



この日、布袋が選んだのはアッシュボディ/メイプルネックのギター。それを基にピックアップやカラーリングなどを決めていくという。途中経過はフェンダー公式サイトで随時報告するそうだ。

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