オジー・オズボーン一家のリアリティTV番組、爆笑舞台裏インタビュー

―今シーズンで挑戦していることで、実はしたくなかったことはありますか?

そうだな、俺はツアー準備のつもりで撮影していたから、馬に乗って足とか骨折するのは避けたかった。ツアー中のオジーはツアーしていないオジーとは別人だから。前のシーズンでは戦車に乗ったりとやんちゃ三昧だったし、心配なんて一切しなかった。でも今回は心配で、心配で。だってケガする可能性もあったし、転んだり、アホなことしたりする可能性もあったわけだよ。だから、アホなことをしないように注意したし、腕とか骨折しないように気をつけた。やんちゃは封印したよ。



―予告では山羊が背中に乗っていましたが。

ああ、そうだ。あれは山羊と一緒にやるヨガさ。楽しかったぜ。いや、ホント、山羊ヨガってクールだよ。最近は定期的にヨガをやっていないけど、やりたいって思い始めたね。

―あの山羊は重くないんですよね?

ああ、かなりいい感じだ。

―あと、あなたとケリーがダイナマイトで何かを爆発しているシーンがありましたが。

ああ、爆発物の扱い方を訓練する場所に行ったんだ(ミズーリ工科大学)。俺たちは坑道を下って行ったんだけど、そこに爆発してもいい物を準備してくれていた。正直、死ぬかもしれないって思った。だってあの爆発が起きたとき、俺たちがいた坑道まで届いた風圧は秒速20メートルの強風並みだったから。それに爆音の凄さは想像を絶する。これはやっちゃダメだろうって思った。でも、爆発物ってそういうものだし、とにかく、爆風のインパクトはものすごい。あそこで爆発をやらせてもらったときの俺は「うわーっ」ってなった。まあ、みんな、興奮するなよ(笑)。

―その爆音はあなたがこれまでステージで聞いたどんな音よりも大きいのでしょうね。

ああ、かなり派手な放火ショーだな、ありゃあ。

―ケリーと一緒にやったもう一つの冒険がバイオスフィアの探検で、中でボートを漕いでいましたよね。あれはどうでしたか?

あれは本当に面白かったけど、足の状態が悪くてね。巻き爪か何かになっていたんだよ。めちゃくちゃ痛くて……爪先がそんなふうになるなんてバカげているよ、まったく。マジで痛いから何もできなくなるんだぜ。でも、足の骨を折ったとか大げさなケガじゃない。爪だよ、爪。そのくせ拷問並みの痛みなんだから。今はもう大丈夫だよ。

―またフットボールの競技場でマーチングバンドがあなたの名前を形作るのを見ていましたよね。彼らが演奏したのは何ですか?

彼らは「アイアン・メイデン」とか、他にもたくさんできたんだ。マジで感動したよ。あれをするために彼らは2日練習したんだって。俺なんて、自分の名前を書けるようになるまで百回くらいは練習したっていうのにな(笑)。シロフォンを叩いていた子どももいたよ。女性グループが歌を歌っていて、年寄りがハーモニカを吹いていた。これは予定にはなかったことで、自然にあんなふうになったんだ。マーチングバンドが俺の曲を演奏するなんて最高にクールだよ。それに、ハーモニカの演奏は本当に興味深かった。だって「ママ、アイム・カミング・ホーム」をプレイしたんだから。

―予告編でかなり危険そうだったのが、砂丘でそり遊びをするシーンですが。

ああ、あれはワシントンで撮った。何もかも白よりも真っ白。その上、白い砂丘しか見えないんだよ。あそこからは一切持ち出し禁止で、砂を少し持ち出すのもダメなんだ。事前に部屋に集められて、許可されていることと禁止事項を教えられる。「ゴミは持ち帰ること、ゴミが落ちたら拾え」ってね。かなり面白かったよ。


オジーの「前のシーズンでは戦車に乗ったりとやんちゃ三昧だった」の証拠写真。前回は「心配なんて一切しなかった。でも今回は心配で、心配で」(photo by Bill Rademaeker)

―今シーズンでは牛の乳搾りもしていますよね。あれはどこで覚えたのですか?

普通に乳搾りしたら、みんな驚いていた。実は昔、ツアーを終えて帰宅したとき、時差ボケがひどいことがあったんだ。あれは70年代で、真夜中のテレビ放送が始まるずっと前だった。夜中に目覚めるものだから、近くの農場まで散歩してたんだよ。農場主は、そうだな、朝5時くらいに乳搾りをしていて、俺に搾り方を教えてくれたのさ。で、俺も乳搾りを手伝ったってわけ。だから、今回普通に搾ったら、みんな、「どうして搾り方を知っているんだ?」って口々に聞いてきた。「だって俺は普通のシンガーじゃないからな」と言ってやったぜ(笑)。

Translated by Miki Nakayama

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