真木よう子が「耐え忍ぶ役」で見つけた家族の絆

─先ほど、「今までやったことのない役にチャレンジしたい」とおっしゃっていましたが、それはどうしてでしょうか。

真木:自分とはかけ離れた人の人生を、つかの間でも生きてみるのが面白いんですよね。「あ、こういうときはこんな行動を取るんだ」とか、「こういうときにこんな風に思うんだ」とか発見があって。そうすると、その役に似た人と出会ったときに「私にはこう見えるけど、この人はこういう風に考えているのかもしれない」って思えるようになるというか。そういう、いろんな発見があることが、「演技」の醍醐味なのでしょうかね。楽しいばかりじゃなくて、大変なときもあるんですけど、楽じゃない方がやり甲斐はあります。 

─自分とかけ離れていると思った人も、演じてみたら実はどこか自分と似ている部分を発見することもある?

真木:あ、それもありますね。演じながら自然と涙が出てきちゃうときなんかはそうですし。そうすると、(どんな役でも)まったく自分にない感情っていうのはないのかも知れない。

─今後やってみたい役ってありますか?

真木:うーん……。逆に、最後にもう一回くらいパブリックイメージど真ん中の役をやってみるのも楽しいのかなって思いますね(笑)。なんかもう、これ以上ないような。例えば『SP』の「笹本絵里」のイメージを塗り替えるような役が、もしあるならやってみてもいいかなと思いますね。体が動くうちに(笑)。


『焼肉ドラゴン』
6月22日(金)より、全国ロードショー
Ⓒ2018「焼肉ドラゴン」製作委員会



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